「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
投資の話が嘘だったことを知り、対応に追われているロイド伯爵の元へカイル第2皇子がやってきます。
皇子はロイド伯爵に、2年前の食事の招待を受けに来たと告げます。
さらに皇子は2日間もレクトン家に滞在するというのです。
一方テラは、「オシリア国物語」の内容を整理しています。禁酒令事件はかなり後に起きるはずなのに、物語の序盤で起きていることに疑問を抱きます。
そして、カイル皇子がレクトン街で何をしていたのかも気になっています。
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潰れる家門を生かしてみます 11話 ネタバレ
次男のジェイソンは、第1夫人とカイル皇子の話をしています。
第1夫人は、皇子が来たことを貴重な事と捉えています。
一方ジェイソンは、婚約もしていない女性から生まれたカイル皇子を毛嫌いしています。
皇子を「卑しい私生児野郎」と口にするジェイソンの話を聞いているメイドたちを、ひとにらみで追い払います。
第1夫人は、書記官になれば第2皇子のもとで働く事になるかもしれないのだから言葉に気を付けるようジェイソンをたしなめます。
しかしジェイソンは正統な血筋を受け継ぐ第1皇子を敬愛しており、「どうしてあんな奴に仕えなきゃならないんだ」と反発します。
第1夫人はもう一度ジェイソンをたしなめ、今の実勢が第2皇子にある事を言い聞かせます。
一方末娘のアリアは上機嫌です。
カイル皇子が怖い人だと聞いていたのでもっと鬼のような顔だと思っていたら、とても自分好みの顔だったので、早くまた皇子に会いたがっています。
自分をよく見せたくて、姉のクロエが特別に作ったドレスを断りなく着ようとして専用侍女にたしなめられますが、アリアは聞く耳を持ちません。
テラは書斎でカイル皇子の事を調べています。
皇子は5年前に皇族の前に現れ、3年前に頭角を現して帝国治安部総指揮官職を与えられ、1年前には戦争の最前線に立って戦い、軍部総司令官職を与えられていました。
そして今回もソルボンワインの密輸組織を見つけ出しました。
ここでテラは、カイル皇子がレクトン街で潜入捜査をしていたことを知ります。
こんな突出した能力を持った男を相手に家門の滅亡を防がなければならないのかと、テラはやけ食いをします。
…が、本人は「食欲なくなっちゃうわ!」と言い放ちます。
カイル皇子が滞在しているなか、アンドレ・ピット卿がやってきます。
ロイド伯爵は、ピット卿に屋敷で直接指導してくれることに感謝の意を表します。
アンドレもまた、白紙の小切手の保証をしてくれたロイド伯爵に感謝を伝えます。
アンドレは今第2皇子が屋敷にいる情報をすでに持っていました。
そして「エリオス家の教師となったから何もしないわけにはいかない。ささやかな贈り物を差し上げましょう」と伝えます。
贈り物とは?と問うロイド伯爵に、大したものではない。ただ伯爵の気持ちを軽くするだけ。といいこう伝えます。
「あの者が死にました。ゲリック・アントンが」
アンドレは神妙な顔をぱっと明るい顔に変え、ロイド伯爵に今日の授業を見に来るか問います。
しかしゲリック・アントンの話を聞いたロイド伯爵の顔色は暗いままです。
「あいつが死んだ!」「証人…証人が消えた!」
ベスはテラに、離れを担当している信頼できる侍従、ニルスを連れてきました。
そしてテラは彼に何かを支持して小袋を渡し、ついでに1ゴールドを渡します。
ニルスは、自分は仕事をするだけなのにと、お金をもらうことをためらいます。
また助けを借りることになるかもしれなからと言うテラに、緊張で汗ばんだ手に持った1ゴールドを見ながら、「お願いされた仕事を終えた後にいただきます」と言います。
顔を赤らめていたニルスを不思議に思ったテラはベスに理由を聞きます。
ベスが言うには、貴族の令嬢が自分たちを召使ではなく対等な仲間のように接してくれるという経験が初めてだったからでした。
ベスは、テラがニルスに渡した小袋の事が気になりますが、テラは「6ゴールドを取り戻すものではなく、他の道を開く鍵で、中身は知らないほうがいい」と言葉を濁します。
応接室にへ行って、テラはアンドレがエリアス家の子供全員を教えると知り、苦労して説得したのになぜみんなに…と少しふてくされます。
アンドレはその様子を面白がりながら全員に伝えます。
1週間に1度出す宿題を最も優秀に解決した弟子に行政官試験の過去問題を与えると。
テラはアンドレが面白がっている事に少し気を悪くしながら、「こうなったらあんたのそのお遊び…とことん付き合ってやろうじゃない!」と息巻きます。
潰れる家門を生かしてみます 11話 感想
ジェイソンと第1夫人の会話から始まりましたが、テラへの扱いといい、第2皇子への態度といい、この世界の貴族は「実力」よりも「生まれ」が大事なんだなと思いました。(一部の貴族だけの考えかもしれませんが)
アンドレ・ピットとロイド伯爵の会話も気になりますね。
「ささやかな贈り物」というのが、ゲリック・アントンの死を伝える事なのか、もしかして殺してあげたということなのか、どっち?!ってなりました。
でも贈り物というならば、ロイド伯爵は喜んだ顔をしてもいいのに、神妙な面持ちで「証人が消えた!」と言っているのはどういう事でしょうか。
やはり一番のお気に入りだったブランドンの死と関係があるのでしょうか。
ベスが連れてきた侍従、ニルスは、1ゴールドをもらうこともためらう、正直な人でした。とても信頼できる人のようですね。
アンドレ・ピットの家庭教師の件も、テラだけに教えるのかと思っていたら、エリアス家の子供で宿題を優秀に解決した人に行政官試験の過去問題を与えるという話になり、テラも驚いたでしょうね。
続きが気になります。