「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
カイル皇子が滞在することを、アリアはとても喜んでいるようですが、ジェイソンは気に食わないようです。
テラがカイル皇子の過去の行動について調べてみると、5年前に現れてからすぐに頭角をあらわし、国の重要なポストについていることを知ります。
「こんな突出した能力を持った男を相手に家門の滅亡を防がなければならないの」とテラは少し焦った様子でした。
アンドレ・ピットがエリオス家の教師として家を訪れた折、ロイド伯爵に会い、ロイド伯爵にささやかな贈り物を差し上げましょうと言い、「あの者が死にました。ゲリック・アントンが」とだけ伝えます。
それを聞いたロイド伯爵は喜ぶ顔もみせず「あいつが死んだ!証人が消えた!」と言います。
ベスは信用できる侍従、ニルスをテラの元へ連れてきました。
テラはニルスにコブクロを渡し何か頼みごとをした後、アンドレ・ピットの待つ応接間へと向かいます。
そこでアンドレ・ピットは、1週間に1度出す宿題を最も優秀に解決した弟子に行政官試験の過去問題を与えるとエリオス家の子供たちに伝えます。
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潰れる家門を生かしてみます 12話 ネタバレ
ジェイソンはすぐにアンドレに気に入られようと、「最善を尽くしお仕えさせていただきます」と挨拶をします。
しかし実力主義のアンドレ・ピットは、「私に仕える必要はないわ。弟子としての能力を見せてくれればそれでいい」とあしらいました。
アリアが過去問題なら持っているとアンドレに言うと、アンドレが渡すと言っている過去問題というのは、黒社会で作った過去問題であると伝えます。
その過去問題は、行政職元老を定年まで勤め上げたカリスマ講師たちが100日間の合宿を行いながら作り上げた帝国最高の過去問題なのだとか。
その内容はたった3日勉強しただけでも一筆記試験は突破し、頭空っぽのバカでも1週間で合格が出来る代物だそうです。
実際に、5年前の行政試験でその資料をもらったアレン・ゴッドフリー子爵は、現皇帝陛下の第一書記官となっているのです。
その貴重な資料を、アンドレが満足する答えを出せたもの全員に与えるといいます。
クロエはやる気満々で、今週の宿題の内容は何かと急かします。
アンドレの今週の課題は、離れにいるカイル皇子の訪問目的を調べる事でした。
その時テラは、ロイド伯爵に期待されていることに気づきます。
どうやって調べたらいいんだと考えているジェイソン達に、アンドレは「将来的に国を統治することになるかもしれない人の意中くらい把握できて当然でしょう」と言います。
カイル皇子に会いに行けるとウキウキしているアリアは、いつまでに調べたらいいのか質問します。
アンドレは、明日皇子が屋敷を発つ時には訪問目的が明確になっているだろうからそれまでに調べるように告げます。
テラは、第1夫人やテラの母親が捕らえられてしまうかもしれないのに、今日ではなくて明日まで猶予があるのか確認しますが、アンドレは明日までだと言い、不敬罪でしょっぴかれたくなければ皇子の怒りに触れない程度までで調べなさいと言います。
不敬罪という言葉にみんな凍り付きます。
この言葉がおのずと行動に制約を課して勝敗を左右することになるだろうと皆感じています。
子供たちが解散したあと、ロイド伯爵とアンドレ・ピットが話をしています。
アンドレは、宿題の答えが正解でなくても、見込みがあるかどうかを見ようとしているようでした。
アンドレ・ピットがテラたちの師匠になったことは、カイル皇子の耳にも届きます。
カイル皇子は斧女(テラ)の事を調べていたようです。
カイル皇子は部下にエリオス家末端家臣まで調べつくすように命じます。
そこに、ジェイソンが皇子に会いたいと申し出てきます。
皇子はわざと30分以上部屋に待たせます。
もともと好きな相手ではないカイルを待つことに我慢が出来なくなったジェイソンは、「過去問題など盗んでしまえばいい!」と言ってそのまま帰ってしまします。
黒社会が王たちに害となる情報は渡さないはずなのに、アンドレはエリオス家の子供たちの宿題としてカイル皇子を探ってきている事で、皇子はアンドレが自分を挑発していると理解します。
「名門エリオス家の馬はたいそう品種が良いと聞くがひとつ見物させてもらおうじゃないか」
皇子は楽しそうに笑います。
潰れる家門を生かしてみます 12話 感想
今回も中身の濃い話でした。
現在の日本では「不敬罪で死刑」なんて考えられないので、この世界の上下関係というか、カースト制のようなものが結構違和感を感じました。
カイル皇子がテラの事を「斧女」と言っているのがおもしろかったです。
最初に会った時には斧は持っていなかったので、家で訓練をしているのをみたのでしょう。
それにしても、お互いに相手の事を調べているなんて、どちらも気づいてないのでしょうか。
カイル皇子が「情報を与えるついでに」と言っていたので、アンドレは情報を伝えただけで、ゲリック・アントンの獄中自決には関与していないようですね。
彼の死を利用してエリオス家の子供たちを使ってカイル皇子を探ろうとするアンドレ、たくましいですね。
ジェイソンがカイル皇子を待てなくて帰ってしまった時、そばで見ていた人はアンドレのしもべなのでしょうか。
犯罪者をネズミといってみたり、エリオス家の血筋の者を馬と言ってみたり、カイル皇子は例えるのが好きですね。
品種が良いとは、優秀な者が多いと認めてくれているのでしょうか。それなのに宮中に仕えているものがいないのは納得がいきません。
続きが気になります。