「隠された世界」は、ピッコマで連載中のMISHA先生原作のファンタジー漫画です。
大学3年生の芦田桃は何度も奇妙な夢を見るようになります。
夢の中で登場する男に会った事がある気がするのですが、毎回顔は絶対に見えません。そしてその夢を見たら必ず切らなければならないほど髪が異常に長くなってしまいます。
タロットカード占いがよく当たる友人がある男とぶつかった拍子に落ちたカードは悪い意味しか持たない「塔」のカードでした。これから何か悪い事が起きる予感がしていました。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください
隠された世界 前回のあらすじ
桃は青鳥をどうしたらいいのか考えていましたが、過去に干渉することをためらっていました。
青蛇は蛇族に協力しないと言いますが、赤蛇は青蛇が行く場所がないことを知っていて、どこに行くつもりかと問います。
赤蛇が青鳥の治療をした事を知った青鳥は、蛇族にとどまる以外なら何でもするといいますが、赤蛇は一生とどまって潜龍族の医者になって欲しいと考えていました。
青鳥は、赤蛇の誠意を見るために、不死泉に行って花を採ってくるように頼みます。
それを聞いた桃たちは、現在も戻るチャンスが出来たと思いました。
隠された世界【62話】ネタバレ
潜龍族の生息地は静かな山の、雨水の豊富な谷間にありました。
乾季になると水源は泉水のみになるのですが、その泉の漆黒で底の見えない深淵は異なる時空につながっているとされて、蛇族に尽きる事のない生命の水を与えると言われていました。
そのためその泉は「不死泉」とされ、不死泉の中で輝きを放ち続ける「洞冥幽蘭」と呼ばれる花にも不思議な言い伝えがありました。
しかし、その花を採りに行ったものが帰ってきたことがないので、言い伝えが本当なのか確認出来た者はいませんでした。
それゆえに 洞冥幽蘭 は、「冥界の花」と呼ばれていました。
青鳥は、赤蛇がなぜこの地にとどまって欲しいと考えているのかを知っていました。
蛇族では温度も湿度も高い谷に多くの群れをなした蛇族がいる事から、雨季に湿度が高くなると疫病が蔓延してしまい、そのせいで蛇族は勢力を拡大出来ないでいました。
そこで青鳥は、通常毒物が出現する場所にはその七歩以内に解毒の薬草が生えていると言い、毒の解決方法も蛇族の中にあるのだと説明しました。
洞冥幽蘭は長年水中に咲いていて枯れないが、それは水を好むからではなく花自体がとても乾燥しているからなのだと言います。
そして、青鳥はその花を使い蛇族の湿病を解決する良薬を作れると赤蛇に伝えます。
加えて、青鳥をとどまらせるつもりなら、蛇族全員に受け入れてもらう理由が必要だと言い、それが蛇族の湿病を治すことだと暗に示しました。
青鳥はそこまで話して、花を採りに行く覚悟があるかを赤蛇に問います。
赤蛇は覚悟を決めて採りに行くつもりでした。
しかし不死泉から必死で脱出する経験をした桃は、そこへ行けば死が待っているも同然だと思い赤蛇を止めようとしますが、その腕をつかむことは出来ませんでした。
桃は青鳥はわざと赤蛇が戻らないように不死泉に行かせたのかと考えました。
桃は赤蛇と青鳥は両族の禁忌を侵して一緒になったと思っていたのですが、今目の前の青鳥は赤蛇を殺そうとしているように感じました。
桃は必死で赤蛇を止めようと追いかけますが、曉斗はこれは全部起こってしまった出来事だから変えられないと桃を引き止めます。
赤蛇の後を追えば不死泉を見つけることが出来るし、過去の通り進めば赤蛇は最終的に生きて戻っているはずだと説得します。
しかし桃は、何かがおかしいと感じていて、自分の目の前で起こる事しか信じられないと思います。
そして桃は、赤蛇を救おうと青鳥の力を使おうとしていました。
隠された世界【62話】感想
以前蛇族は集団で協力することをしないと言っていましたが、そのくせ同じ場所に集まる習性があったのですね。
別個に離れているのだと思っていたのに、意外でした。
青鳥は不死泉の中で咲く花を採ってくるように言っていましたが、まことしやかにそれで蛇族の疫病を防げ、その功績のおかげで自分も蛇族にとどまると言っていましたが、桃が疑っているように本当なのか怪しいですね。
しかし、自分を治療してくれた恩人を逆に殺そうとするでしょうか。
それこそ金烏がやったことと同じような気がしますが…。
桃は無事赤蛇を助けることが出来るのでしょうか。
続きが気になります。