「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
テラが3つの理由から治安部の所属を希望していました。
カイル皇子の従者ニックは、皇子を陛下のもとへ連れてくるように命じられます。
カイル皇子が渋々その命令に従い、陛下に会いに行き、これまで陛下の申し出に背いて会いに来なかった理由を説明します。
その理由で墓穴を掘った陛下はそれ以上カイル皇子を責めず、本題の政略結婚の話を持ち掛けます。
カイル皇子はその結婚を断り、自分はヘリオ前皇帝陛下と同じ方法で勢力を集めると伝えて退室します。
そしてカイル皇子はテラの実力を確かめに演武場へ向かいました。
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潰れる家門を生かしてみます 27話 ネタバレ
3次面接の内容については前世で読んだ物語で知っていましたが、2次面接は書かれていなかったのでテラも知りません。
2次面接が一番恥をかかせやすそうだと考えているそばで、ジェソンたちが密談しているのを見て、自分の予想が合っている事を認識します。
ジェイソン子分トミー・レヴィが面接官に不服を申し立てます。
その後ろからボブ・ミッチェルが女だという理由で実技試験に参加しないなどと非合理的だと言いたてます。
さらにサム・メドックが男女公平に行うべきだと主張します。
テラは、アンドレ・ピットの情報がとても正確だったことに関心しています。
面接官は、この実技試験は皇帝陛下が命じたものだという事、そしてほとんどの女性は内宮を志願しているから実技試験は必要ないのだと説明します。
そこへすかさずサム・メドックが志願部所が内宮でない女性は公平に競うべきだと言います。
内宮以外を志願する女性などいないだろうという声が上がったので、テラは諦めて、自分は治安部を志願したと伝えます。
それを聞いた回りの野次馬は、太っているだけでなく精神的にも問題を抱えていると聞くテラを受験生として受け入れているのはエリオス家だからなのか、目立つために貴族令嬢が治安部を選んだのかとザワつきだします。
それを聞いていたアリアは、女性と男性で身体条件が異なると、面接官に異を唱えます。
ジェイソンの子分はアリアの異論に対して、身体条件が異なるのに、なぜ男性が行う仕事にテラが志願をするのだと言います。
そして、ただでさえ不利そうな身体なのにと付け加えます。
その言いようにまわりの人たちは、言いすぎだといいながらも、賛同します。
サムはジェイソンに、これくらい恥をかかせたら諦めるのではないかと聞きます。
それに対してジェイソンは、テラは諦めずに自分の考えている通りに反応してくると言います。
ジェイソンが面接官に指示をすると、面接官はサムの言い分に一理あるので治安部よりも内宮に志願し直した方がいいとテラを促します。
テラは今まで何も言わずに黙っていましたが、それは自分の怒りゲージを上げる言葉を誰かが発するのを待っていたからでした。
そして、面接官の言葉を聞いて、オシリアの次世代貴族たちに対しての怒りがMAXになった時に、テラは話し始めました。
まずはジェイソンたちが皇帝の命に正面から反論している状況を分からせるために、皇帝陛下が身体能力の差を考慮して「実技試験免除」という処置をしてくれたことに対して異を唱えていると伝えます。
次に、テラがエリオス家から許可を得たうえで志願した正式な受験生であることを示すために、自分がエリオス家の名をかけて出願した試験で不名誉をこうむったまま希望していない部署への変更はしたくないと伝えます。
最後に、テラも名誉を重視する帝国の貴族令嬢であることを分からせるために、女という理由で自分だけ免除を受けるつもりはないのでサムの異論は受け入れる事に賛成しつつ、貴族令嬢に対する無差別的な言葉の暴力と嘲弄に対して正式な謝罪を要求しました。
その場面を見ていた者たちは、テラがどもってまともにしゃべれないと言われていたことや、精神的に問題があると言っていたことに疑問を抱きました。
ジェイソンはこの後が本番なのだから、今は適当に答えろとサムに指示をします。
サムは、事実を言ったまでだが、失礼を犯したことを謝罪すると口にすると、テラはそれをさえぎり、言葉だけの謝罪など誰にでも出来ると言います。
言葉には威力があり、言葉によって傷付けられた心は簡単には元には戻らないと伝えます。
特にテラの心は(精神的に病んでいるという事だったので)簡単に元に戻らないと言い、サムには言葉に見合った行動をしてもらうと言います。
テラは、サム・メドック卿に、エリオス家の屋敷前で「タルティンの謝罪」を行うよう要求しました。
タルティンの謝罪とは、タルティン・アムールが騎士団長の名誉を失墜させてしまった時に、騎士団長の前でひざまづいて謝罪をした事件が由来の言葉で、名誉を失墜させたものに「タルティンの謝罪」を要求することを指していました。
女性がタルティンの謝罪を求める事は初めてのようでした。
サムはタルティンの謝罪を拒みました。
それを聞いてテラは条件を出します。
テラが実技試験を平均値以上の成績で通過したら「タルティンの謝罪」をするようにと。
逆に、テラが平均値以下で落ちてしまったら、テラがサムへ謝罪をすると伝えます。
周りの者は、テラの本気度を理解しますが、テラに不利だと感じています。
サムはその条件をのみ、まわりの証人がいるので、約束は必ず守ってもらうと言います。
早速試験を始めようとしたところに、一人の受検者が確認を取ります。
陛下が実技試験免除をしているにも関わらず試験に参加するということは皇命に逆らうことであるので、その命に逆らって行う実技試験の賭けの結果によってテラが不利益をこうむる事がないようにするべきだと主張します。
テラは自分を助けようとしてくれる良心的な若い貴族がいるんだと驚いていましたが、その者が「ハンス・バートン」だという事を知って思い出します。
ハンス・バートンは今回の試験で有名になり、帝国の未来に大きな影響を及ぼすボーテン家の次男でした。
小説を書いた作家は、ハンスを反社会的人格障害者(ソシオパス)で、誰よりも狡猾で残忍だと言っていました。
試験を受けるために支給された着替えを見ると、自分が着られるサイズがなく、テラはふざけていると怒ります。
ここで、テラが服の下に来ていた訓練着が役に立ちました。
色々な身体能力テストの立て札が並んでいる中、バーナードの教えから、テラは初めに握力のプレート前に並び、やる気満々に準備運動をします。
テラは平均点以上を取って、サム・メドック卿からの「タルティンの謝罪」を絶対に受けてやると息巻いていました。
潰れる家門を生かしてみます 27話 感想
ジェイソンが恥をかかせるというのは、テラの体型を侮辱する事と、志願している部を受けさせないという作戦だったという事でしょうか。
それにしてもローガンもジェイソンも手下にものを言わせて、自分が命令しているのに何も言わないのは、本当に卑怯ですね。
テラが言われるがままに我慢をしていたら、アリアがテラをかばってくれました。
姉を嫌っていても、同じ一族が侮辱されているのは我慢ならなかったのでしょうか。
今回ハンス・バートンが登場しましたが、小説を書いた作家が彼の事を「誰よりも狡猾で残忍だ」と言っていたとありましたが、それはゆくゆくはテラに対しても何かしてくるという事はないのでしょうか。
性格だけを聞くと、何やら危ない感じがします。
テラはハンス・バートンを捜していたようですが、彼を見つけてどうするつもりだったのでしょうか。
試験の結果はどうなったのでしょうか。
続きが気になります。