「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
禁酒令がなくなるという情報を手に入れましたが、まだ確証がないため、念入りに情報の信憑性を確かめ、確かだと断言出来た時にもう一度お酒の輸入について話し合おうという事になりました。
会議の後、テラはロイド伯爵に呼び出され、まず二つの質問、アンドレ・ピットをどうやって師匠にしたのか、白紙の小切手の公証を依頼されたがどういうことなのかについて答えます。
テラは、バーナードに稽古をつけてもらっている「ピーター」をたとえに出して、うまく理由を伝えました。
うまい返答にロイド伯爵も上機嫌になり、テラにお菓子をすすめます。
しかし、ついでに聞かれた「なぜ行政官試験を受けることにしたのか」の理由をこたえるためには、ロイド伯爵のトラウマに触れなければなりませんでした。
テラが兄のブランドンの名前を出したとたん、ロイド伯爵の顔色は変わり、怒り出してしまいます。
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潰れる家門を生かしてみます 9話 ネタバレ
7年前の話から始まります。
兄のブランドンが棺桶で眠っています。
「一体なぜあの場所へ?」と(おそらく)ロイド伯爵が尋ねます。
従者らしき者が、お嬢様への誕生日の贈り物を買いに行かれたと答えます。
「お嬢様?誰だ?」とロイド伯爵。「テラお嬢様です。」と答える従者。
テラが、ブランドンに、誕生日に文箱をねだり、それを買いに行って亡くなってしまったようです。
そういう経緯があって、ロイド伯爵はテラを忌み嫌うような態度をとっていたのです。
まだ怒りが収まらないロイド伯爵にテラは言います。
「もう戻ってこないブランドンお兄様をしのんでばかりいるわけにはいきません。その代わりお兄様が抱いていた夢を私が叶えて見せます」
そう言ったテラの姿がどことなくブランドンと似た目をしていて、ロイド伯爵は少し落ち着きます。
そしてロイド伯爵は最後の質問をします。
お菓子を食べながら次の質問の答えを聞こうという伯爵に対して、テラは「ありがとうございます当主様」と答えました。それを聞いてロイド伯爵は「お父様と呼びなさい」と告げます。
最後の質問は「さきほど行われた会議の内容についてどう思ったか」でした。
ロイド伯爵のお付きの人が「その質問はお嬢様には難しいのでは」と危惧するなか、テラは淡々と答え始めます。
禁酒令が解かれるという情報が本当だとしても性急すぎる。禁酒令は陛下が重きをおいている法令なのにそれを解除されるという事は、本当に陛下の考えだと確信できるのかと。
そしてテラならば公式発表されてから時間をおき、皇宮で独占的に税を課す酒類に限り許可権をとって事業をすると意見を伝えます。
部屋に戻ったテラは、メイドのベスに、禁酒令が解かれるといううわさが本当か聞かれました。
なんとテラも、特別にと言われてソルボンワインにお給料3ヶ月分の投資をしてしまっていたのです。
平民にまで投資話を持ち込んでいると聞いたテラは、ソルボンワインの投資が詐欺だったと気づきます。
母親に投資をしていないか確認すると、投資については一緒に考えてするように伝えていたのに、他の夫人が投資するのに自分だけ投資しないわけにはいかなかったと、既に投資をした後でした。
広間には身分の高い人が多く集まっていました。
新聞を確認すると、すでにワインの密輸組織がつかまり、投資をした貴族のリストが見つかったとの情報が掲載されていた。
家に調査団らしき人たちが派遣されてきていました。
そこにいた男の人の一人が、レクトン街でみかけた男性とそっくりだったのです。
潰れる家門を生かしてみます 9話 感想
初めの「いったいなぜあの場所へ?」と言っているのは、男性という事も考えておそらくロイド伯爵だと思うのですが、「お嬢様への誕生日の贈り物」と言われて、自分の娘の誰か気づかないとは、よほど昔からテラが一族から遠ざけられていたかを再認識させられました。
しかし、今回テラが「当主様」と言った事に対し「お父様と呼びなさい」とロイド伯爵は伝えており、二人の深い溝が少し埋められている感じがしました。
ワインの話は、やはり嘘でしたね。お給料3ヶ月分も投資しちゃったベスがかわいそう…。
テラのお母さんも投資をしてしまっていましたが、貴族の人間関係を考えたら一人だけ投資しないなんて事は出来ないですよね。
最後に皇子様が登場しましたが、もう詐欺集団をつかまえ、投資した人のリストからレクトン家へ乗り込んでくるとは、行動が早いですね。
今回の件でお家おとりつぶしにならないのか、次回が楽しみです。