「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
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潰れる家門を生かしてみます 41話 ネタバレ
ヨセフ第3皇子は、侍従から調べるように命じていた件の報告を聞いています。
侍従は皇后陛下とカイル第2皇子との接点を探していたようですが、カイル皇子が宮に来た時点からさかのぼって調べた結果、関連のある時期は一点だけでした。
その報告書には、盗賊の侵入による村人皆殺しという記録だけが残っていたと報告します。
その時期は帝国の力も、皇宮自体も力がなくなっていた時期でした。
ヨセフ皇子が他の報告を促すと、その時期に最も有名だった「英雄たちの傭兵団」の話をします。
クルーズ家門をはじめ多くの貴族がお金を払って裏の仕事をさせていた傭兵団だったようです。
ヨセフ皇子はその傭兵団だと断定し、侍従もその可能性が高いと伝えます。
侍従は、その傭兵団には「呪われた傭兵団」という別名があり、その噂が歌として伝えられていると言ってヨセフ皇子に歌詞を渡します。
その歌詞には、カイル皇子の家族惨殺の内容と思われる歌詞が書かれていました。
ヨセフ皇子は、英雄たちの傭兵団がカイル皇子を襲った証拠は残っているのか侍従に聞きます。
事件を知るものは何も知らずに参加していた流しの傭兵で、ほとんどが既に死んでいるか行方不明、または狂人となっていて証拠はほとんど残っていないということでした。
しかし、先日カイル皇子が年老いた傭兵を拷問したという報告があり、それが英雄たちの傭兵団のひとりなのではないかと推測しています。
カイル皇子が血眼になって確かな物証を集めている事にヨセフ皇子は笑い、侍従にハンス卿を呼んでくるように命じました。
約1年前にヨセフ皇子はハンス卿と牢屋で対面していました。
ハンス卿は家門を独占する為兄弟に不正の罪をかぶせて実の父親まで殺していました。
そのハンス卿が謙虚なフリをして、ヨセフ皇子の「影の参謀」になると言っていたようです。
牢の中で、ハンス卿はヨセフ皇子に助言を与えています。
国の土地を開放して、信頼できる家門が土地を手に入れられるようヨセフ皇子が伝えるように言います。
その際に絶対にその家門からヨセフ皇子が利益を得てはいけないと助言します。
今まで利益を得るように便宜を図った家門からは一定の利益をもらってきたのに、なぜ今回はそれを放棄しなければならないのかとヨハン皇子は問います。
ハンス卿は、皇室の利益をそっくり貴族に譲るという寛容さをみせるべきだと言います。
今ヨセフ皇子がやるべきことは、貴族たちが従うべき相手がここにいると示すことだと説明します。
そして、ハンス卿がヨセフ皇子の傍についていれば、貴族に渡したものも全て最終的にはヨセフ皇子のものになると伝えます。
それを聞いたヨセフ皇子は大した自身だなといいながらもほくそ笑んでいました。
それから時が経ち、ハンス卿はヨセフ皇子の部下になっていました。
先ほどの侍従が、業務が終わったらヨセフ皇子のもとへ行くように伝えます。
ハンス卿は自分の仕事は終わっているので許可をもらえればすぐ行くと笑顔で言います。
その姿を見て過去を知らない侍従は、口が達者で有能で誠実で謙虚なハンス卿をなぜヨセフ皇子は気に入らないのだろうと不思議に思っていました。
テラがいるダーボン三角地は帝国の西の果てにある国境紛争地域でした。
オシリア帝国・ガラン公国・バロン国の国境がぶつかり、20年以上紛争地域となっていました。
ベスはテラにニルスからの手紙を持ってきました。
ジェイソンの家宅軟禁が1ヶ月で終わり、すぐに宮へ出勤したようです。
ローガンは治安部とエリオス騎士団の管理をしていましたが、その腕は高く評価されているようです。
クロエは商団の仕事の方が忙しいようで、マーガレット皇女との関係があまり良くないという噂があり、そのせいか分からないけれども宮へ行くことが好きではないようです。
アリアは乗馬を習い始め、近いうちに社交界デビューする予定でした。
伯爵も忙しいようで頻繁に出張に行っているようです。
ピーターは訓練に向いている気質だったようで、半年したら従者として働かせてみようとマーク・グレント騎士が話していたようです。
テラの母親のイザベルは、最近伯爵とよくお茶をするようになったそうです。
そしてニルスはテラの命じた通り1週間に3回以上図書館で本を借りて読んでいるようです。
最後にテラに健康に気を付けるように書かれていました。
ベスも、文字を知らなかったニルスがこんなに早く手紙を書けるようになったことに感動していました。
以前テラが話した内容を一度で覚えていた時からニルスは天才だと思っていたと言います。
テラもその意見に賛同し、ニルスが添付してきた新聞を読みます。
カイルは追加予算は出なかったが、中央軍の軍部隊の一部を境界を守る部隊へと配置転換したようで、貴族院からはそれに対する反発があったようでした。
読み終えたテラは夕食をとらずに夜間業務に出かけます。
テラの担当業務が多く、合計8つの業務に携わっていました。
テラは軍部の訓練以外にバーナードの訓練まで受けているようで、ベスはやせたのは良い事だが倒れてしまうと小言を言いますが、それを聞いてテラは急いで逃げます。
三国共同警備区域内のオシリア帝国3番所でテラはバーナードと監視をしていました。
報告はがいつくるか分からないのに待ち続けるのかと問うバーナードに、テラは「安保協力部隊内不正報告受付」は自分の担当業務だから確認しなければならないと待ち続けます。
今待っている報告は、以前も2回同じ内容であったようですが、約束場所まで書きながら相手は現れなかったようです。
テラはその情報が本当だったとしたら、内容があまりにも深刻で勇気が出ないか、新任の自分を信頼できなくて試しているのではないかと推測しています。
きょうも報告者が現れなければ、報告内容を確認するか業務妨害として捕らえるかを決めないとダメだとテラは言います。
軍部行政官がテラ一人で、追加人員もしてくれない軍部の愚痴をいうバーナードでしたが、テラはこんなところで腐ってはいられないと言います。
テラは必ず「職務遂行能力優秀者」の点数をあげて審査を受けるつもりでいます。
バーナードはそれに対して「職務外で大きな功績を立てた者」の条件を満たさないと戻れないだろうと予想しています。
テラは大きな功績をたてられるような事件が起こるはずだと思っていたのに、紛争地域はとても平和で功績をたてられそうにありませんでした。
なので、「職務遂行能力優秀」をとるしか方法がなくなったのでした。
結局相手は現れず、次の業務の為に戻りました。
テラはその報告の内容が追加加算店を上げられるような内容かもしれないと思い、今回の報告をちゃんと調べてみようと決めます。
2ケ月後、テラはマチルダの肉屋へと向かっていました。
テラは向かいながら、マチルダ夫人が実家に逃げただろうとベスに問います。
ベスはまだ逃げていないが、もうすぐ逃げそうだと暗い顔をしています。
ベスはテラとマチルダ夫人が逃げるか逃げないかを賭けていたようで、ベスが負けそうな状況でした。
ベスは、なぜ夫人が逃げるだろうと分かったのだと聞くと、テラは首都へ帰りたい自分の執念だと笑って答えました。
潰れる家門を生かしてみます 41話 感想
ヨセフ皇子が聞いていた報告書は、カイル皇子の家族が襲われた事件でした。
皇子はなぜその事件を調べていたのでしょうか。
侍従は、皇后陛下とカイル皇子の接点を探していたといっていましたが、もしかしてカイル皇子の家族殺害にも皇后が関わっているのでしょうか。
今回は謎が多かったハンス卿の話が出てきました。
ハンス卿はヨセフ皇子の参謀だったようでした。
以前ヨセフ皇子が母親と二人で会っている時にはフランツ第1皇子を皇帝にするという意思だと思えたのですが、ヨセフ皇子も皇帝の座を狙っているようでした。
テラは誰か報告者を待っていたようでしたがその人は来ませんでした。
最後のマチルダ夫人が逃げたと言う情報は、おそらくその報告者が来なかった情報を詳しく調べて分かった事だと思いますが、一体どういう内容だったのでしょうか。
続きが気になります。