「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
カイル皇子は、酒場であった男を連行して、自分の家族を襲うよう指示をした男を思い出させようとしていました。
テラはロイド伯爵に、バーナードの解雇の話から始め、ジェイソンや騎士上官の横領の話を証拠と共に明らかにしました。
ロイド伯爵はそれを重大な問題ととらえ、すぐに大人数を使って調査をするよう指示します。
ジェイソンは断罪を受けるまで部屋を出ないよう命じられました。
また雇い戻されたバーナードに、テラは自分と主君誓約をするよう勧誘します。
するとバーナードは無表情で、明日すぐに主君誓約をすると伝えます。
テラは喜び、バーナードを大将軍にしてみせると約束しました。
テラは主君誓約のためのドレスを買いに行きます。
テラは容姿について先客貴族に悪口を言われますが、それを言い返し、勇んで自分に合うドレスを選びに行きました。
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潰れる家門を生かしてみます 34話 ネタバレ
テラは、エリオス家の外でバーナードと主君誓約をしました。
カイル皇子は5ヶ月ぶりに12年前の夢を見ました。
それは母親が亡くなる夢でした。
カイル皇子は、まだ夢に見るほど記憶に残っているという事は、憎しみを忘れていないことなので幸いな事だと独り言ちます。
ウォルターが、追っている男がはじめに傭兵を募集したギルド街には事務所がまだあり、その事務所を管理していた者に会ってきたと報告します。
現在は高齢だったため、当時は傭兵を使う者が多かったため、皇子が探している男については覚えていませんでした。
しかし、12年前の傭兵団についての噂を覚えていました。
老人が覚えていたのは、傭兵団の出征についての歌でした。
ウォルターが知っていたのは4番まででしたが、老人は5番目を知っていました。
歌の内容は、傭兵団に良心はなく、お金をもらえるならなんでもするという内容でした。
貴族に手を貸し村を焼き、市民を虐殺し、不正に気付いた騎士たちを皆殺しにし、味方の将軍の首を敵軍に渡す。
そして5番目の歌詞は、私生児の隠れる家に行き残酷になぶり殺したという歌詞でした。
それは、カイル皇子の事件を指していました。
歌が歌われた傭兵団を知るものはいなく、「呪われた傭兵団」と呼ばれていました。
カイル皇子は傭兵団の詳細を調べるよう指示し、訪問要請を送って来たリス伯爵夫妻には翌日会うと伝えます。
テラは、スカンドア国がゲリラ戦を起こすが、帝国軍に大敗するという内容を読んだ記憶がありました。
そして、テラが戦争があると話した軍事費の追加予算は通過したのか新聞を確認しますが、テラが論説した内容は書かれていましたが、残念ながら予算は通過しませんでした。
テラの母親は、テラが危険な場所に派遣されると聞いて心配になりテラに会いに来ました。
母親は、エリオス家でテラが苦労する姿を見たくないと言います。
テラは、長い間ひきこもっていたので、今からでも自分の人生を頑張って生きてみると言い、行政官になって皇族の側で仕事をしてみたいのだと伝えます。
ベスは、テラ達にロイド伯爵が朝食時に家族全員集まるように言っていた事を伝えます。
ロイド伯爵は、アリア以外全員が行政官試験に合格したことは期待以上の事で、本当の目的は子どもたちに意欲を与えたかったのだと伝えました。
しかしエリオス家が皇后を助けて帝国を正しい道へ導いてゆく貴族家として認められることになるという夢が近づいたことで、他の心配が出てきたと言います。
それは、中立の立場が崩れるという事でした。
ロイド伯爵は、子供たちに余計な事は考えずに仕事にのみ集中するように命じました。
ロイド伯爵は、テラの今回の活躍を褒め、暗に危険な地域へ行く必要はないと伝えます。
しかしテラは、覚悟が出来ている旨をロイド伯爵に伝え、放棄する気がない事を伝えます。
ヴィクトリア夫人は、テラをバカにしますが、クロエはテラの意見を尊重するべきだとテラの肩を持ってくれます。
自分の娘が自分の意見に賛同してくれなかったので、ヴィクトリア夫人とテラに暴露されたジェイソンはテラをにらみつけていました。
テラがロイド伯爵に相談したい事があると言うとそれを受け入れますが、ジェイソンが口を出そうとすると「黙れ」と一蹴します。
さらに、ローガンにジェイソンが受け持っていた管理業務を少しずつ引き継いでいく様に指示します。
それを聞いて、ロイド伯爵の信用を失ったジェイソンはショックを受けていました。
退室の際、クロエがテラに話しかけてきました。
自分たちが努力して積み上げてきたものを一瞬で手に入れたと言う考えに変わりはないが、テラが努力してきたことを否定できないと言い、ジェイソンを止めなかった事は卑劣だったとテラに謝罪しました。
テラは、自分の考えを伝えながらも自分の間違いと、テラの努力を認めるクロエの姿を「カッコいい」と感じました。
そしてクロエは、テラに贈り物をしてくれますが、テラはそれが何なのか分かりませんでした。
ベスはその贈り物を見て、それはプレミア商品だとテラに伝えます。
毎年限定千個で作られるエンブレムで、クロエサロンのどの支店でも最高級のビューティー製品を手に入れられるという品物でした。
しかしテラはあまりビューティー製品に興味がないようで、ベスのように興奮はしないで落ち着いていました。
その後テラはロイド伯爵に会い、お願いと請託したい事があると伝えました。
潰れる家門を生かしてみます 34話 感想
わざわざドレスを買いに行っていたので、多くの人の前で主君誓約をするのかと思ったら、誰もいませんでしたね。
それもテラの服装がいつもの服の色とおなじだったので、あまり特別感を感じられませんでした。
主君誓約は「剣」でやると勝手に思っていたのですが、「斧」でやっていたのはテラ独特のものなのか、全員同じなのかどちらなのでしょう。
テラがギルド町でカイル皇子を見つけたのは、やはり今回と同じように自分の家族を襲った男を探しに来ていたのですね。
今回テラは、母親にかなり大きな野望を話していました。
出来るなら一族の当主の座を手に入れたいと言っていましたが、テラにそこまでの野望があったとは思ってもいませんでした。
家門が潰れないように頑張っているだけだと思っていたら、結構な野心家だったんですね。
今回のクロエの行動はカッコよかったですね。
親兄弟がテラを毛嫌いしている中、納得のいかない部分はあるけれども自分の非も認めて、僻地に行くテラに贈り物までしてくれました。
テラがカッコいいと思うのも当然の行いですね。
テラはロイド伯爵に「お願い」と「請託」があると言っていましたが、どちらも「頼み事」に変わりはないのでは?と言葉の意味があまり分かりませんでした。
「請託」の方が公務的な感じがしますが、わざわざ言い方を変えているのが気になります。
何か別の意図があるのでしょうか。
続きが気になります。