「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
アリアはジェイソンがテラに恥をかかせる方法を知りませんでしたが、面接官たちが買収されたという情報をテラに教えました。
そこでテラはアンドレに情報をもらうことに決めます。
アンドレの調査内容には、ジェイソンのアカデミーの3人の子分に気をつけるように書かれていました。
テラは面接までの残り4日間は毎日バーナードについてもらって訓練をすることにしました。
エリオス家の子供たちが全員合格したのは、ビビアン皇后が手心を加えたからでした。
そして、自分たちの味方に引き入れようと、面接後に皇后宮へ来るように言われます。
テラは他の問題が起こる可能性は考えたが、このような結果になることは予測できていなかったと言います。
その返答にロイド伯爵は一度は怒りますが、テラが考えていた「変数」とは何なのかと聞いてきました。
テラはその「変数」について説明します。
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潰れる家門を生かしてみます 24話 ネタバレ
テラは、「変数」とは第2皇子カイルのことだと言います。
ディランがもう少し詳しく教えて欲しいと頼みます。
テラはカイルの申し出の対策にエリオス家の軍士をすべての皇子に送ったけれど、カイル皇子はそれを知りながら提案を受け入れたのは自分にとって得になることがあるからだと言います。
宮の予算を使わないで無償で一定期間増兵出来るメリット以外に、その軍士が完全に自分の騎士団になる可能性があるというメリットでした。
カイル皇子の騎士団に憧れていても入団の手続きが多く、ほとんどの騎士が試験を受けない状況でした。
そこに今回のカイル皇子の要請で簡単に軍士として派遣され、騎士団で訓練を受けた後に入団の選択権があるとしたら、入団することが名誉になると考える軍士は騎士団に入団するだろうと推測します。
それもカイル皇子なら軍士たちを骨の髄まで皇子に忠誠を誓うようにしてしまうカリスマ性がるとロイド伯爵は考えます。
さらに問題は、中立を守るために送った軍士の一部が完全にカイル皇子の騎士になることが、エリオス家の意思であると考えられたら困ると危惧しています。
テラはその対策に、他の皇子たちに派遣させている軍士も「派遣」ではなく全員の皇子達に与えてしまえばいいと言います。
皇宮の権力争いに巻き込まれるよりはその方がマシだと伝えます。
テラはその「変数」が起こらない可能性もあると言いながらいざとなったら今話したように行動しようと打ち合わせをします。
ロイド伯爵は、皇后との謁見はどうすればいいだろうとテラに相談します。
皇后は帝国の力が下り坂だった時代から国を支えてきて、代々国務部大臣を歴任していたトゥールーズ公爵家の出身で、皇宮の半分以上がトゥールーズ家の縁者でした。
テラは、ビビアン皇后は、カイル皇子がとった行動と同じように、エリオス家がビビアン皇后の味方だという事を確認しようとしているのだと言います。
テラはビビアン皇后の対策として、ロイド伯爵に、エリオス家は愚鈍で無能な家門だというフリをするように勧めます。
ロイド伯爵は、カイル皇子の対策と同じ方法を用いたらいいのではないかと言いますが、テラはその案に反対します。
カイル皇子は理性的だから自分に利点があれば怒らないが、ビビアン皇后は感情的でプライドが高いので、自分が愚弄されたと感じたらエリオス家を許さないだろうと伝えます。
そして最終的に伯爵が無能なフリをするシナリオをテラが作ります。
実際は賢く、プライドの高いロイド伯爵は、馬鹿なフリをすることは死んでも嫌だと考え、テラの案の一つだけはどうしても受けられないと言います。
しかしテラは、それは絶対に外せない重要なポイントだからやってくれと言い、明日の面接のために退出します。
面接当日にアリアがテラに文句を言いに来ています。
自分がテラから過去問題をもらうために渡した情報を返せと言ってきます。
しかし、テラもビビアン皇后がエリオス家の子供たち全員を合格させるために手を回しているとは知らなかったため、どうしようもないと伝えます。
アリアは、それでも食ってかかり、テラが望む情報を渡したのにテラがくれた過去問は何の意味もなかったなんて自分が損していると主張します。
テラは、アリアにカイル皇子に会う機会をあげるという約束をしていましたが、それをあきらめるのかと聞きます。
アリアは、自分の実力で皇子の行政官になれる可能性があるからまだ自分が損だと言います。
テラは、自分が行政官になったらアリアよりもっと多く皇子に会う事になるだろうし、アリアが筆記に合格したからって面接も合格するとは限らないと言い返します。
結局テラの言い分に負けて、アリアはテラに落ちたら許さないと言って去っていきました。
面接に向かうテラが、スカートの下に訓練服を着ていることにベスが気が付きます。
テラは「敵を知り己を知れば百戦百勝」と言います。
ジェイソンが自分の恥をかかせるつもりらしいから自分も準備していたとテラは言います。
テラは簡単にやられるつもりがありませんでした。
潰れる家門を生かしてみます 24話 感想
ロイド伯爵がビビアン皇后に直接会うように言われたとは、ビビアン皇后が嫌いなカイル皇子への対応がとても気に入ったようです。
カイル皇子と違い、ビビアン皇后は階級や血筋を大事にしているようなので、それもエリオス家が気に入られた理由だったのでしょう。
テラのシナリオはただの「無能」というより「ヤバい人」の域まで達しているように感じました。
エリオス家からビビアン皇后に丁寧な手紙まで贈っていたのにあからさまな無能なフリをすると、それはそれで不興を買う気がするのですが、大丈夫なのでしょうか。
無能な「フリ」でも嫌がっているロイド伯爵にうまく演技が出来るのでしょうか。
アリアは、テラに過去問をもらわなくても合格できたなら、自分が渡した情報を返せと言っていましたが、実際はテラが欲しかったジェイソンの計画を知らずにテラをだまして過去問を手に入れ、面接官が買収された情報しか与えませんでした。
自分はテラを意図的にだましていたのに、だまされたとさわぐなんて厚かましい性格だなと思ったし、テラはよく怒らなかったなと思いました。
テラは最後に敵を知り己を知れば百戦百勝と言っていましたが、あれはアンドレからの情報と新聞で敵の情報を調べ、その結果、己には訓練が必要だと考えてバーナードと鍛えてきた事を指しているのでしょうか。
ジェイソンはどんな方法でテラに恥をかかせようとしているのでしょうか。
続きが気になります。