「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
カイル皇子は、テラに問いを振ります。
テラは、自分がその問いに答えたことで起こる結果や、それが起こる可能性を計算し、答えてみようと判断します。
その答えは、スカンドア国と戦争をする可能性が高いという事でした。
資料を見せながら説明するテラを見て、ハンス・バートンは面白い頭脳の持ち主だと評価しています。
結果、テラは行政官試験に合格しますが、任務地が危険地帯であったこともあって怒り、すぐにカイル皇子に会いに行きます。
皇帝の呼び出しにも応じないカイル皇子ですが、テラにはしばらく待たせた後にすんなりと会ってくれます。
カイル皇子の部屋に案内されている間、テラは何としても自分の要求を聞き入れてもらおうと考えていました。
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潰れる家門を生かしてみます 31話 ネタバレ
カル皇子はテラに何の用か聞きますが、テラは知っているだろうと言って答えません。
まさか以前言っていた206ゴールドを取りに来たのではないだろうというカイル皇子に、テラは心の中で悪態をつきます。
カイル皇子は、ハーブティーを持ってきて、しばらく下がっていて欲しいと言いますが、テラは何のことか分かりません。
カイル皇子の命令を聞いた護衛が返事をしますが、テラは全然気づかなかったので、びっくりします。
テラはカイル皇子に、機密であるだろう戦争の話をした事を謝罪します。
しかしカイル皇子はテラに答えさせるために誘導したようです。
カイル皇子はテラなら情報を総合して戦争の可能性を導き出すと予想していましたが、証拠として新聞を持ってきて説明をしたことは予想外だったと言います。
テラはコチラの世界に来る前は構成作家だったため、構成会議をしていた時の普通の習慣だったのですが、コチラの世界ではその行動が風変りに感じられたようでした。
テラは本当に戦争が起こるのかと確認します。
確信なしに答えたのかと聞くカイル皇子を見ながら、テラはイケメンに見つめられたら落ち着かないと心の中でつぶやきます。
テラはドキドキしている気持ちを表には出さずに、実際に起こる可能性は80%位だと思っていると答えます。
怒らない可能性が20%もあるのによく面接で説得したなとカイル皇子は言い、根拠は何なのかを問います。
するとテラがカイル皇子のおかげだと言うと、皇子は紅茶を持つ手を止め、どういう事か聞きます。
テラはカイル皇子が騎士選出を要求していたからだと言い、初めは勢力を広げるためだと思っていたが、あまりにも多くの傭兵がスカンドア国に流れて行っていたからだと答えます。
テラはそこでさらに、スカンドア国に行った傭兵がスパイとして疑われない為に、身元が確かな貴族家の騎士を必要としていた事に気づきました。
面接のときになぜ今言った理由を話さなかったのかと問うカイル皇子に、カイル皇子があえて騎士選出の本当の理由を言っていないのに、バカでもないのに自分が言えるわけではないと答えます。
それを聞いたカイル皇子は、バカでないなら今日来たテラの頼みが承諾されない事も分かってるのだなと言い返されます。
テラは自分の行動を読まれていたかと思いますが、ダメ元で頼むだけは頼んでみようと作り笑いをします。
テラはダーボンのような紛争地域は訓練を受けた行政官が受け持つべきではと提案します。
行きたくないわけではないと言いつつも、自分に対する怒りの感情だけで任務地を決めるのはやめて欲しいと頼もうとすると、カイル皇子は紅茶のカップを荒くテーブルに戻し、テラを「チビッ子」と呼びます。
カイル皇子は以前テラが伝言をしたピーターの話を持ち出します。
ピーターが子供たちのボスに挑みに行くときには全身アザだらけになっても雨が降っても毎日挑みに行っていたはずだと言います。
ピーターのように全身にアザを作りながら諦めなかったから、テラは行政官になれたのに、危険地帯に行く事に異を唱えに来るなんて自分がテラを過大評価していたのだろうかと伝えます。
テラは自分を使う機会を与えてやると皇子にカッコつけたくせに、予想外の場所に配置されて泣きついている自分の状況を振り返り、カイル皇子に何も言い返せません。
任務地に行くのが怖くなったのなら放棄してもいいとカイル皇子は言いますが、皇子はテラが放棄しない事を分かっていて言っていると知っているテラはムカついています。
アンドレとの師弟関係も、ロイド伯爵の期待も、滅亡を防ぐチャンスも、バーナードとの約束も、全て行政官試験に懸かっているので、テラは放棄できません。
反論できなくて怒りを我慢して気持ちを落ち着けるためお茶を飲んでいるテラの姿を見て、もう少しつつけばテラは怒りで破裂しそうだと笑いをこらえています。
テラは任務地変更を諦めて、約束の206ゴールドをくださいと頼みます。
皇子は用意していたお金をすぐに机に置きながら、この中途半端な金額の由来は何か聞きますが、要求が通らなくて機嫌が悪いテラは答えません。
駐屯期間を教える代わりに金額の由来を教えろという皇子の申し入れを、他に知る方法があるからと言ってテラははねのけます。
怒りながら退室しようとするテラを呼び止めて、カイル皇子はテラがダーボンで耐え抜くことを期待していると言い、握手しました。
テラが去った後、カイル皇子はテラの顔つきが変わったとつぶやきました。
そのあとすぐにウォルターから何か報告を受けたカイル皇子は、今夜どこかへ出発すると言います。
エリオス家は、アリア以外は全員合格していました。
首都勤務になると思っていたテラは残念に思いながらベッドでウトウトしています。
数時間後、物音で目を覚ましたテラは、ドアの下からアンドレの手紙が入れられているのに気づきます。
手紙の内容は「笑」の文字が敷き詰められたもので、テラはアンドレが狂ってしまったのではと気持ち悪く感じます。
しかし、アンドレが怒りを収めるために一緒に渡してくれた資料を見て、レベルが違うと感心します。
テラはその日、観客のいる中でサム・メドックからタルティンの謝罪を受けます。
サム・メドックは、テラの名誉に傷をつけたことを謝罪し、二度とテラの名誉を論じ疑う事はしないと誓います。
野次馬は、女性貴族に対してタルティンの謝罪をする光景を見ることになんてとざわついています。
テラはサム・メドックに例え話をします。
猟師がウサギを狩るために狩猟犬2匹を連れて山へ行ったが小さなウサギ1羽しか見つからず落胆し、一日中歩き回った猟師はどうしたと思うかとメドック卿に問います。
メドック卿はその先を予想し青ざめます。
テラはその猟師はずっと忠誠を尽くしてきた犬を殺して食べたのだと言います。
そしてその猟師がそれだと言うかのように、テラはジェイソンが今どこにいるのかと問います。
メドック卿が井の中の蛙だったのだと伝え、これからは猟師となるボスを見極めて狩りを行うように伝えます。
それからテラはそんなに悔しがる必要はないと言います。
テラはジェイソンもただでは済まさないつもりでした。
潰れる家門を生かしてみます 31話 感想
テラは、カイル皇子に怒鳴り込みに行く勢いで向かって、第一声はケンカ腰でしたが、護衛が出てきてから話し始めた時には、カイル皇子への謝罪から始まりました。
ハーブティーは、精神を落ち着かせる効果もあるようですが、これもカイル皇子の策略だったのでしょうか。
カイル皇子は、テラが去った後にテラの「顔つきが変わった」と言っていましたが、私はテラの「体つきが変わった」方が気になりました。
少しずつやせて描かれているような…とは思っていましたが、今回急に細くなった気がしました。
カイル皇子はすぐにどこかへ出かけたようですが、どこへ行ったのでしょう。何かテラにも関係してくるのでしょうか。
アンドレピットは仕事はきっちりしてくれますが、いつも何かを起こすテラを面白がっていますね。退屈しないから弟子にしてくれたのだろうという気もしますが、テラにとってはストレスですね。
テラはサム・メドックが世間知らずだったのだと非難しながらもちゃんと謝罪を受け入れました。
それで終わりかと思っていましたが、テラはジェイソンにも仕返しをしようと企んでいるみたいです。
一体どんな方法でジェイソンをこらしめるのでしょうか。
続きが気になります。