3人の兄弟から妹と認めてもらえず肩身の狭い思いをしていましたが、やっと縁談が決まって家を出られると思ったら、なぜか目が覚めると幼少期に戻っていた!
「お兄ちゃんたちに気をつけて!」は、母親を亡くしてエルンスト公爵家の養子となった主人公、ハリがやっと縁談が決まって屋敷を出ていくことから話が始まる異世界ファンタジー漫画です。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください。
お兄ちゃんたちに気をつけて!前回のあらすじ
ヨハンはキャベルに腕をつかまれているハリをかばいました。
ハリは自分の妹ではないと言い放ったキャベルに対して、ヨハンはキャベルにとってハリは何なのかを問い詰めますが、答えられませんでした。
ヨハンはキャベルより自分の方がハリを大事にできるからハリを自分の家に欲しいと言います。
あっけにとられるハリたちでしたが、それからキャベルとヨハンは大喧嘩を始めました。
そこに止めようと入ったハリでしたが、キャベルの肘が顔にあたり、鼻血を出してしまいました。
→お兄ちゃんたちに気をつけて!22話ネタバレはここからチェック
お兄ちゃんたちに気をつけて! 23話 ネタバレ
母親に寄り添ってもらっているハリの元に、父親とユージンも心配してやってきました。
たかが鼻血で大げさだと思っていたハリでしたが、よく見たら服に豪快に血がついていました。
キャベルはこのことでエルンスト夫妻にしっかり怒られ、部屋での謹慎を言い渡されました。
エルンスト夫妻は、バスティーエ夫妻にキャベルの暴力を詫びますが、子供はケンカしながら育つのだと言い、寛容に許してくれました。
汚れた服を着替えたハリの元に、ユージンがやってきました。
鼻血の心配をするユージンに、ハリはまだ敵意を見せながら、今は止まったけれどさっきはひどく出ていたと強調しました。
ユージンは明日からは狩りをしないで屋敷にいると言います。
まだ鼻が痛いと少しべそをかくハリに、ユージンは「ごめん」と謝りました。
ハリは最初その言葉に驚いていましたが、こういう場合は大丈夫かと聞くのであって、ユージンが謝る必要はないと伝えると、ユージンもそれに同意しました。
そして、ユージンはハリが一人でキャベル達の子守をしたことをねぎらって、ハリの頭をなでました。
そして明日からは自分を頼ればいいというユージンに、ハリは驚き、西から太陽が昇るとまで言います。
ユージンが去った後、ヨハンがハリに鼻血を出させてしまったことと、ハリをちょうだいと、物みたいに言ったことを悪かったと謝りに来ました。
それを聞いて、どうやったらこんないい子に育つのかと、ハリはまたヨハンをまぶしく感じます。
ヨハンの後ろから、ルイーゼが出てきて、キャベルの悪口を言いますが、同意見だったのでハリは何も言えません。
ルイーゼは、ハリは外で育ったと聞いたけれど、乳母が言っていたように外には怪物がいるのかと、悪気はなく興味で聞いてきます。
ヨハンはルイーゼを止めて、ハリが好きな気持ちとそれは関係ないだろうと諭します。
ルイーゼもその説明に納得して、後でまた遊ぶ約束をして二人は部屋を出て行きました。
ハリはルイーゼの言葉を思い出していました。
小さな頃育った「メルリントン」では、誰もハリを気にかけず、名前すら呼んでくれませんでした。
だからいつも独りぼっちだったのだと昔を思い出していました。
お兄ちゃんたちに気をつけて! 23話 感想
ユージンは、ヨハンの読み通り、ハリを褒めたかったのですね。
ハリの頭をなでるのに、結構勇気がいったでしょうに、関係を良くしようと努力しているユージンは偉いです!
ハリは鼻血を心配してきてくれたユージンに対してまだ警戒していて、わざわざひどい目にあったと強調していました。
ユージンはそんなイヤミも気にせずにハリを見守るために狩りをしないで屋敷にいるといってくれていて、本当に優しいんだなと思いました。
キャベルがした罪をわざわざエルンスト兄弟を代表して謝っているところも優しいと思いますが、できればハリを「よそ者」のように扱わないで同じ兄弟として見るようになって欲しいです。
それにしてもよそ様のルイーゼが、ユージンがハリを置いてきぼりにしようとしたことを知っているだなんて、いつそんな「重い」話をしたのでしょうか。
ルイーゼの言葉でハリは昔の事を思い出してしまいましたが、また今と違った辛さがあったみたいですね。
次回はハリの詳しい過去が分かるのでしょうか。
続きが気になります。