「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
テラにいちゃもんをつけてきた男たちは、ジェイソン・エリオスから仕事をもらっている家門でした。
ニックが男たちに行政処分を適用するかカイル皇子に聞きますが、テラはすでに自分でタルティンの謝罪をつかみ取っていたので不要だと言います。
3次面接では、ハンス・バートンが何を訊かれても言葉に詰まることなく完璧に答えられていました。
まだ発言していない者が10人ほどになる中、やっとローガンが発言します。
ローガンの意見を実現させるためにはどんな一押しが必要かと問うカイル皇子は、テラに答えさせようとするかのようにじーっと見つめてきました。
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潰れる家門を生かしてみます 30話 ネタバレ
カイル皇子は、治安部志願者で2次面接で驚くべき成績を出した者がいると聞いているがと言い、テラの発言を促します。
テラは他の受験生の後ろに隠れようとしましたが、それに気づいた受験生がよけて隠れられませんでした。
そして今気づいたかのようにカイル皇子がテラに挨拶をし、治安部の志願者ならば軍部関連の内容もある程度は分かるだろうとテラに意見を聞きます。
テラはカイル皇子がこの場面でテラの鼻っ柱をへし折ろうとしているのだと理解しますが、カイル皇子に問われた内容は、テラが考えた事もない事でした。
テラは国外防備を目的とする軍部の案件を話していると頭の整理をして、まずは時間を稼ごうと考えます。
テラは、分かってはいますが、時間稼ぎのためにもう一度質問内容を確認します。
フランツ皇子は、エリオス家の兄弟の能力は充分見せてもらったから、分からなければそう答えても構わないと言います。
しかしテラは答えようと、もう少し考える時間をくれるよう頼みます。
待たされている受験生からの不満が聞こえる中、テラは今までの情報を整理して、ひとつの答えを導き出します。
しかし、それを口にした事で起こる結果が自分の手に負えるものかどうかをまた考えてみます。
カイル皇子は、テラの今までの行動を思い出し、この程度は分かって当たり前だと考えています。
考える時間が長かったため、カイル皇子は質問が難しすぎたようだと言い、次の質問に移ろうとします。
しかしフランツ皇子は、カイル皇子が考えている答えを聞かせて欲しいと止めますが、その時にテラが言葉を挟みます。
テラは、この答えは議会に与える波紋が大きすぎると言います。
この答えを発表すると、議会でこの案件は通過せざるをえなくなるからだと言います。
テラはその答えが自分の手に負えるものかどうかの算段をした結果、テラの推測が起こる確率は80%程だったので、答えてみようと考えました。
その答えとは、スカンドア国と再び戦争をする可能性が高いから、道路整備の必要性があるという内容でした。
いきなり面接試験で「戦争」の話が出てきたので周りの者がざわつきだします。
それをカイル皇子が止め、テラに証拠があるのかを問います。
テラはスカンドア国で発刊された新聞が、最近他国との摩擦についてばかりな事を新聞を見せながら説明します。
そして軍事予算が増加している事、頻繁にあった使節団の往来がなくなったことなども証拠としてあげます。
カイル皇子は堂々と説明するテラの姿を見て、判断力と実行力があり、迷う事がないと評価しますが、一方で判断が謝っている時にはこの行動は毒になると考えています。
テラの説明を聞き、ローガンは何も言えず、クロエはテラを評価します。
そしてジェイソンはテラを貶める自分の計画も失敗し、3次面接では逆にテラの有能さを見せつけられて、悔しくてその場を去ります。
ハンス・バートンはテラを面白い頭脳の持ち主だと不敵な笑みを見せていました。
合格者の選出で、ヨセフ皇子はビビアン皇后からの伝言を受け取ります。
そこには、誠意だけ見せるようにとありました。
ビビアン皇后は、ロイド伯爵と会って失望し、エリオス家に手心を加える必要はないと判断したようでした。
思いっきり弁舌したテラは、真っ白に燃え尽きていました。
そこにオリーブ・ベンソンが話しかけてきて、テラの活躍が素晴らしかったとだけ言って去ります。
オリーブが行った先には他の女性が待っていて、きゃいきゃい話している姿を見て、テラは自分に声を掛ける人をジャンケンで決めたのかなと想像していました。
結果発表の時、テラは自分の名前がある事を確認しますが、その喜びよりも、辺鄙な土地へ飛ばされることを知って怒り狂います。
テラは軍部補給担当行政所の第三書記官に任命されましたが、任命地が三国紛争地域の「ヘラリオン地方のダーボン三角地」でした。
テラはすぐに第2皇子宮に行き、カイル皇子に接見を依頼します。
カイル皇子は、テラが謁見を希望しており、1時間程待ったことを確認すると、テラに会うと言います。
ウォルターは、カイル皇子がいつもは高位官僚が来ても事前約束がなければ会おうとしなく、皇帝の呼び出しにも応じていなかったのに、テラにはこんなにあっさりと会うことに驚いていました。
そしてそれにはなにか理由があるのだろうと推測しました。
ウォルターは、テラに会って会釈をしますが、ただの軽いお辞儀だけを返すテラに対して、皇子宮に約束もなく押しかけてきてその態度かと、テラにあまりいい感情を抱いていません。
一方テラも予想していたより早く迎え入れられたなと考えていました。
テラはカイル皇子に自分の要求をしに行くつもりでした。
テラは後ろ向きな考えをやめて、皇子に要求を聞き入れさせると気合を入れていました。
潰れる家門を生かしてみます 30話 感想
やはりカイル皇子はテラを指名しましたね。
それにしても目も合っていたのに、今更当てられないように身を隠そうとするとは、テラも少しお粗末でしたね。
テラも想像していなかった質問だったようですが、小説の内容を知っていた事と、下調べをしていたおかげで鼻っ柱をへし折られなくてすみました。
しかし、自分が答えられなかったものを答えたテラに対して、ローガンは面白くなかったでしょうね。
クロエはテラの回答に感心していましたが、ジェイソンからもまた恨まれていそうでした。
そしてもっと最悪なのが、おそらく回答をしてしまったがために行かされるテラの任務地です。
普通はそんな紛争地に発任務の礼状を送るなんて事はしないと思うのですが、カイル皇子は何を考えているのでしょうか。
即戦力はすぐに使いたいから事情は考慮しないというカンジでしょうか。
テラがカイル皇子に望む要求とは、任務先の移動でしょうか。
それとも別の要求があるのでしょうか。
続きが気になります。