「隠された世界」は、ピッコマで連載中のMISHA先生原作のファンタジー漫画です。
大学3年生の芦田桃は何度も奇妙な夢を見るようになります。
夢の中で登場する男に会った事がある気がするのですが、毎回顔は絶対に見えません。そしてその夢を見たら必ず切らなければならないほど髪が異常に長くなってしまいます。
タロットカード占いがよく当たる友人がある男とぶつかった拍子に落ちたカードは悪い意味しか持たない「塔」のカードでした。これから何か悪い事が起きる予感がしていました。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください
隠された世界 番外編
今回は「隠された世界」の番外編になります。
桃が大学に入学して、林田先生の授業を受けることになった時からの出来事です。
既に林田先生と桃が蛇族で、知り合いだった事実も分かっているので、林田先生が「お師匠様」だった頃の記憶も登場しています。
28話を読んでから読んだら、内容が分かりやすいかもしれません。
隠された世界【番外編】ネタバレ
桃は、入学した時から生物学の先生が不思議な人だと気づいていました。
教授と言えばおじいちゃんだと想像するのに、「林田賢」は、若い先生で、おじいちゃんと変わらない所は少し特別な銀髪な事くらいでした。
初めて林田先生を見た桃は、なんだか懐かしい感じがしていました。
初めて林田先生を見た女子学生は大喜びして、先生に彼女がいるかという授業に関係ない質問をします。
それを聞いた林田先生は、その問いには答えずに授業でのルールを伝えます。
- 一度行った事を何度も言うのは嫌いなので、各自しっかりメモをとること
- 質問は受け付けるが授業に関係のない事を聞けば減点すること
- 講義終了後はプライベートタイムなので、いかなる質問も受け付けない事
そのあとに林田先生は質問があるかと聞くが、誰も質問する人はいませんでした。
講義初日でファンの熱は冷めました。
しかしその後も林田先生の追っかけのような女子はいて、色々なうわさが流れます。
林田先生の手がとてもつめたいらしいとか(蛇族は変温動物なので)、放課後はすぐに姿を消すとか(日差しが嫌い)、林田先生が何度もメガネを変えているとか(まぶしいのが嫌い)、そして伝説へとなりました。
桃の大学には、「教師の日」というものがあるらしく、桃がクラスを代表して林田先生に花をプレゼントします。
その花の「花言葉」は、「ほほ笑みは幸せの始まり」でした。
先生も幸せな気持ちになるようにと渡しますが、林田先生は何も言わずに桃をジーっと見ています。
その表情が全く笑っていなかったので、桃は先生は花が嫌いだと思い、嫌いなら捨てて欲しいと言って走り去ります。
桃が渡した花を見て、林田先先生は、幼かった桃が師匠である林田先生に花を贈ってくれたことを思い出していました。
そして、桃は変わっていないと考えます。
林田先生は、桃よりも長い間彼女を見守ってきました。
そして桃が過去を思い出せば、ずっと桃の側にいることになるだろうと予想していました。
隠された世界【番外編】感想
林田先生は、初日からテンションが変わらない人だったのですね。
そして女子大生は冷たい態度を取られても、いったん冷めたはずの熱が再燃していました。
はっきりと先生に確認出来ないから、色々なうわさが流れていましたが、たいていは蛇族ゆえの理由だったので、聞けたところでまともな返事は得られなかったでしょうね。
桃が先生に渡した花は、幼い時に桃が先生に渡した花とそっくりでした。
どうして桃が記憶をなくしてしまったのかはまだ分かりませんが、林田先生はずっと桃のことを見守り続けていたのですね。
林田先生の予想通り、蛇族という記憶を取り戻した桃は、これからずっと林田先生と一緒にいるのでしょうか。
本編の続きも気になりますね。