「影の皇妃」は、フランツェ大公の頼みで熱病で死んだ娘ベロニカの代わりになった主人公エレナのファンタジー漫画です。
皇妃として暮らしていると死んだはずのベロニカが現れ、エレナは殺されてしまうのですが、なぜか死なずに過去に戻っていた!
今度は以前のように殺されないように、自分を陥れた大公家への復讐を誓います。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください。
影の皇妃 前回のあらすじ
エレナはマダム・ド・フランローズと一緒にお茶をし、見張りについているリアブリックを退席させるために紅茶をこぼしました。
二人きりになったエレナは、マダムの秘密をばらすと脅します。
何でも言う事を聞くから秘密にして欲しいと頼むマダムに、エレナは「メイ」というマダムの侍女が欲しいと言います。
エレナの願い通りに、メイが大公家にやってきました。
影の皇妃 30話のネタバレ
メイの推薦状を見たリアブリックは完璧な人間だと判断します。
他の貴族からの侍女を迎え入れる事には気乗りをしなかったリアブリックでしたが、地に落ちたベロニカの評判をさらに落とさないためには受け入れるのは仕方のない事だと考えていました。
リアブリックはメイをエレナ直属の侍女に認定し、分からない事はアンに聞くように指示をします。
メイがリアブリックに挨拶に行くように言われてエレナのもとへやってきます。
緊張しながら部屋に入ったメイは、デザートを食べているエレナと対面します。
メイが挨拶をすると、エレナがマダムがメイを褒めていた事を伝えます。
そして、なぜメイが大公家に来ることになったのか気にならないのかとエレナは問います。
メイは、マダムが推薦したと聞いていると言いますが、エレナはそれを否定して、自分がマダムにお願いをしたのだと言い、それを聞いたメイは驚きます。
自分がメイを送って欲しいと言った理由を聞かないのかとメイに問うエレナは、続けて人は誰にでも恨んでいる相手がいるものだと言い、メイの場合は誰なのかと問います。
何のことかとしらばっくれようとするメイに、エレナはケーキにフォークを突き刺し、「大公家」と一言答えます。
フランツェ大公はメイの両親を殺した仇でした。
大公に謀反を企てたカール子爵の娘であることを隠してマダムの侍女になり、ずっとフランツェ大公を葬り去るために準備してきたのでした。
それは誰にも知られていないはずなのに公女はどうやって知ったのかとメイは驚き、考えています。
そして、ここまで来たのだから後戻りはできないと覚悟したメイは、隠し持っていた剣で公女だけでも殺そうと考えます。
しかしそこでエレナに本当にそれでいいのかと問われます。
エレナはメイの行動を見透かしていました。
エレナは、自分を殺したら今までの努力が水の泡だと言います。
その意味が分からずどういうことかとメイは問います。
エレナはメイに、自分を利用して復讐を遂げるように言います。
メイは父親を見殺しにする子どもなど、この世のどこにもいないだろうと、エレナの言葉を信じません。
しかしエレナは、何事にも例外はつきものだと言い、この世には親を恨む子供だっているのだと伝えます。
そして、メイが困惑している事は分かっていると言い、ゆっくり考える時間をあげると言います。
最後にエレナは同じ事は二度と言わないとメイに伝えました。
影の皇妃 30話の感想
メイが優秀な人間だからマダムから譲り受けたのかと思っていましたが、メイには大公家を恨む理由があったのですね。
メイもマダム同様誰にも知られていないはずの秘密を知っていたエレナにすごく驚いていました。
エレナは同じフランツェ大公を恨む人間に出会えましたが、自分が偽物の公女だということは明かしませんでしたね。
下手に信用して話してしまって逆に利用されることを恐れたのでしょうか。
以前はレンに利用されたと言っていましたしね。
メイはエレナを信じてフランツェ大公への恨みを晴らせるのでしょうか。
続きが気になります。