「隠された世界」は、ピッコマで連載中のMISHA先生原作のファンタジー漫画です。
大学3年生の芦田桃は何度も奇妙な夢を見るようになります。
夢の中で登場する男に会った事がある気がするのですが、毎回顔は絶対に見えません。そしてその夢を見たら必ず切らなければならないほど髪が異常に長くなってしまいます。
タロットカード占いがよく当たる友人がある男とぶつかった拍子に落ちたカードは悪い意味しか持たない「塔」のカードでした。これから何か悪い事が起きる予感がしていました。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください
隠された世界 前回のあらすじ
明庭は、蛇族を守るために神羽族に連行されます。
一方緋炎は、明庭との約束を守るため、蛇族の生息地を移動させようと考えます。
元の時代では、赤蛇の骸骨なら千年は守れるはずだったのに砕骨泉が再び震動していました。
桃は赤蛇に死んで欲しくないと、砕骨泉に飛び込みます。
桃は、緋炎を死なせたくないと考えていました。
隠された世界【69話】ネタバレ
青鳥の明庭が生まれた時には、青鳥一族は命を狙われて絶滅寸前でした。
そして、明庭の両親は明庭が孵化する前に既に亡くなってしまい、明庭は生まれた時から孤独でした。
青鳥の力を搾取しつくす世界に生まれた明庭は、毎朝病気を治して欲しいと多くの人が押し寄せ、うんざりしていました。
しかし蛇族に来た明庭の生活は以前と変わりました。
明庭が朝目を覚ますと、緋炎が明庭の清浄な心身を保つためにとバラの露を用意してくれていました。
緋炎はバラの棘で手が傷だらけでしたが、明庭に蛇族の地で快適に過ごしてもらうためにと毎日バラの露を準備すると言います。
明庭は緋炎に感謝し、違う種族だけれども今まで感じた事のない温かさを与えてくれる緋炎といる事を幸せと感じました。
明庭は今まで見た事もない自由な世界を体験し、こここそが自分のために生きる事が出来る場所だと感じていました。
しかしそれは緋炎が亡くなりそうになるまでの事でした。
緋炎は、胎児の体内の神羽族の力に攻撃されてとても苦しみます。
蛇族と神羽族の力が反発しあって、蛇族の身体では神羽族の力に耐えられないと考えた明庭は、緋炎のお腹の子供を殺そうとします。
しかし緋炎は、自分たちの子供を生かしてほしいと頼みます。
明庭は二人を助けるためにと、ためらわずに緋炎に力を渡します。
すると緋炎は身体の痛みが消え、温かい泉水に入ったように感じました。
そして気が付くと、緋炎は桃を無事出産していました。
明庭は、桃がとても健康な事、そしてこの先緋炎の命を脅かすものがなくなった事を伝えます。
青鳥は一生に一人だけ不死の命を与える事が出来、明庭はその相手を見つける事が出来ました。
しかしその不死の力が緋炎にとって最悪の苦痛をもたらす呪いになってしまいました。
隠された世界【69話】感想
今まであまり両親の恋愛の話が出てきませんでしたが、やっと知ることが出来ましたね。
小さなころから朝起きてから夜寝るまで治療をさせられていた明庭は、蛇族の地に来たことでその責務から逃れる事が出来ました。
そして、永遠と人に尽くしてきた明庭が、逆に人に尽くされる温かさを知ることが出来ました。
始めて人に優しくされたら敵対同士だとしても、それは好きになっても仕方のない事ですよね。
今回は明庭が緋炎に不死の力を与えた経緯も知ることが出来ました。
二人とも無事に生きるために与えた事でしたが、将来それで緋炎が苦しむことになるとは誰も分からなかったでしょうね。
桃は赤蛇と一緒に砕骨泉に飛び込みましたが、二人は無事なのでしょうか。
続きが気になります。