「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
→「潰れる家門を生かしてみます」37話のネタバレはこちらからチェック!
潰れる家門を生かしてみます 38話 ネタバレ
カイル皇子は、テラが一般的な貴族令嬢と違うという点を考慮しても、テラの行動は目的が明確な行動なのではないかと問います。
敵でないので、普通ならば部下の意図まで把握する必要はないが、自分の勘がおかしいと言っているのだとカイル皇子は言います。
テラは内宮が自分に合わないと思っただけだと目をそらしますが、カイル皇子に戯言だと一蹴されます。
テラの今までの行動は当主になるためだと思っていたカイル皇子でしたが、それならば自分に合わないとしても当主の座になりやすい内宮を選ぶはずだろうと言います。
テラはそれに対して内宮は女同士のもめ事もひどくて大変そうだと弁解しますが、治安部は内宮よりずっと大変なので、カイル皇子にすぐに嘘だと見透かされます。
カイル皇子はテラの今までの行動を挙げて、テラは思ったより慎重だと言います。
だから、内宮が自分に合わないという理由はテラの行動にそぐわないのだと言います。
テラは言葉と行動が一致しない時もあり、気分によって違う選択をすることもあると反論します。
皇子はそれに対して、そう考えたとしてもダーボン行きはあまりにも無謀な選択だと言い、なぜ自分の下で働かなければならないのかと問います。
テラは私的な理由だからあえて言う必要はないと拒みますが、カイル皇子はまた冷たいまなざしをテラに向けました。
テラとは気軽に言葉を交わしているけれど、全てが許されるわけではないと言います。
テラは上司でもある皇子の前であるまじき姿を見せているのだと理解させます。
カイル皇子はテラをスパイや敵かもしれないと疑い始めているようで、自分の下で働くことにこだわる理由を聞こうと詰め寄ります。
異変に気付いたバーナードがテラの元へやってきました。
カイル皇子はバーナードに下がっているように言いますが、バーナードは自分の主君の危機に引き下がる騎士はいないと言い拒否します。
カイル皇子はウォルターに命じ、テラ達を包囲します。
テラはバーナードに下がるように言いますが、バーナードは大勢相手に戦うつもりでいます。
テラはそのバーナードの姿を見て忠実だが無謀すぎると感じました。
テラは、カイル皇子はテラの意図をはかるために威嚇しているのだとバーナードに分かるように説明します。
カイル皇子はテラの冷静さを褒めますが、威嚇ではないと答え、バーナードに自分の行動がテラを危機に晒しているのだと伝えます。
それに対してテラも争わないように諭し、主君である自分のいう事を聞いてほしいと頼みます。
バーナードはあまり納得はしていないようでしたが、テラの指示に従い、カイル皇子に謝罪しました。
カイル皇子はウォルターに伯爵夫妻を送るように指示します。
そしてテラにはついてくるように言います。
ベスは、皇子に斧を構えたバーナードに何を考えていたのだと言います。
バーナードは主君の危機に状況が不利かどうかは気にしないと説明します。
それでもベスはとても危険だったと言い、ニックとウォルターにも同意を求めます。
ニックがバーナードの考えは正しく、テラは素晴らしい騎士を従えていると伝えると、バーナードは少し照れます。
バーナードはテラとベスを守るために、けがを負いながらもゆっくり戦っていたのだと説明すると、ベスはいきなり泣き出します。
ベスは、テラがけがをするのではないかと心配で薄目を開けたらバーナードが切られている姿を見てすごく怖かったと話します。
ベスはバーナードが大丈夫か傷を見せて欲しいと言いますが、バーナードは大丈夫だと断ります。
そんなはずがないと心配をするベスとバーナードのやり取りを見て、ウォルター達は関わらない方がよさそうだと判断しました。
店でカイル皇子と二人になったテラは、治安部を希望した理由は二つあると話し始めようとします。
しかし、テラは途中で話を止め、自分は商団の娘なので、情報の対価が欲しいと言います。
全て真実を述べるというテラに、カイル皇子は嘘でも関係ないといいます。
カイル皇子は自分の判断を信じると言い、真実を話すというテラの言葉は信じないと言います。
テラの嘘を信じるなら自分の判断ミスであり、真実を聞く資格がないのだと全て自己責任と判断するつもりでした。
テラは、自分が真実を話してもカイル皇子が嘘だと判断したら嘘になってしまうという事かと問い、もし真実を話して嘘と判断されたらどうしたらいいのだと聞きます。
カイル皇子は、拷問を行える立場にありながらそれを行わず、テラの言葉だけで判断するという機会を与えられたと考えた方がいいと言います。
そしてまた自分が信じるのは自分の判断だけだと言い、出来るだけ真実と判断されるように詳しく話すようにとテラに伝えました。
テラは自分しか信じないカイル皇子の考えを聞いて、こんな疲れる生き方をしていて疲れないのだろうかと考えていました。
カイル皇子はまだ答える情報に対する対価が欲しいのかと聞き、拷問をしてでも答えを吐かせると言います。
テラは拷問と言う言葉を繰り返すカイル皇子にやめて欲しいと思いながら、心を落ち着けるためお茶を飲みます。
そして、テラはカイル皇子の言葉は前提が間違っていると話し始めます。
テラは自分は敵ではない善良な帝国民なのだから、拷問を受ける理由も、治安部に入った理由も話す義理はないと言います。
カイル皇子は今のところテラは「敵」ではないことは認め、テラの意図が真実だと判断したら、テラの望むように対価を与えると言いました。
テラは、二つの理由の内、一つはエリオス家にとって脅威となる存在がいるからだと言います。
エリオス家にとって最も脅威となる存在はカイル皇子だとテラは言いました。
それを訊いたカイル皇子は少し怒りを見せながらも、続きを促します。
テラはカイル皇子に曲がった解釈をしないで聴いてほしいと前置いてから話します。
カイル皇子は皇后で生き残る事が出来ない人だったと言います。
それを聞いたカイル皇子はまた怒り、命が惜しくないのかと脅します。
テラはカイル皇子が曲解しないようにするために説明をしているのだと弁明します。
スパイ扱いされて牢獄で暮らすのは嫌だから、もう少し自分の話を聞いてほしいとテラは頼みました。
カイル皇子は庶子であるにもかかわらずフランツ第1皇子が即位できなくなれば帝国の王となる立場である第2皇子の座に就かれたと説明します。
もしもカイル皇子が正室の子供なら心配する事はなかっただろうとテラは続けます。
しかし庶子であったために、カイル皇子は優秀なのに身分に阻まれて今までの人生も順調とは言えないものになっているだろうと予想し、それはずっとこれからも続くだろうと予測され、テラはそれを恐れていると伝えました。
カイル皇子はテラが「恐れている」と言っているが、自分を怒らせることは恐れていないのだなと返します。
その言葉に対してテラが話をやめようかと問うと、カイル皇子は最後まで聞かせてみろと言います。
テラがどこまで話を続けられるのか気になると笑顔で言いました。
潰れる家門を生かしてみます 38話 感想
前からでしたが、カイル皇子は結構怒りっぽいですね。
頭は切れるかもしれませんが、キレやすいので、賢くて「慎重」だというテラとはちょうど釣り合いが取れている感じがします。
テラも皇子に対して結構強気で話していましたが、カイル皇子は「自分しか信じない」と言ってもっと強気な性格でした。
自分しか信じないという信条になったのも、テラが言っていた「庶子だから」という事で周りの人間を信用できない状況が多かったという事に由来している感じがします。
カイル皇子は途中怒りをあらわにしながらもテラの話を聞いていました。
最後にはテラから話をやめようかと言ったのに、笑いながら続きを促していました。
少しづつテラの話にのめり込んでいっているようでした。
今は一つめの理由を途中までしか話していませんが、二つ目の理由も皇子は笑って聞いている事が出来るのでしょうか。
続きが気になります。