「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
アリアは行政官に本気でなろうと考えているフリをしないでと叫んでテラの前から立ち去りました。
クロエがテラに、アリアにとってブランドンは大きな存在だったのだと説明をします。
そして、テラにエリオス家に泥を塗ることは許さないと伝えました。
カイル皇子がニックを連れて試験場にやってくると、なぜかテラも試験に参加していました。
皇子がニックに調べさせると、テラがタルティンの謝罪を受けるか賭けをしている事を知ります。
皇子はさらにサム・メドックについて調べるよう言いつけました。
ハンス・バートンはサム・メドックのうしろにジェイソンがいる事に気づいており、ジェイソンの行動を愚かだと考えていました。
実技試験の結果、テラは平均点以上の成績をおさめ、サム・メドックからタルティンの謝罪を受けることが決定しました。
3次面接試験が始まり、カイル皇子はテラとの約束を守るために面接官としてやってきたのでした。
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潰れる家門を生かしてみます 29話 ネタバレ
ニックは3次面接開始前にサム・メドックの素性を調べてきて、カイル皇子に伝えます。
その結果、テラに文句を言った3人はエリオス家から仕事をもらっていることが判明しました。
そして、その仕事を管理している責任者はジェイソン・エリオスでした。
それを聞いたカイル皇子は、事業を行っている者とは思えない程頭が悪いと、エリオス家もおちぶれたものだと判断しました。
ニックは、この問題は帝国法には抵触しないささいなことだが、試験を遅延させたことや貴族令嬢を貶めた事を理由に行政処分は可能だが支持するかカイル皇子に問います。
しかしカイル皇子は、頼まれてもいないのに処分する必要があるのかとニックに問います。
ニックは、カイル皇子が調査を要請したのは処罰するためなのだろうと考えていた事と、カイル皇子とテラとの縁もあると言いかけますが、皇子ににらまれてしまいます。
そこでニックは、常日頃のカイル皇子は、縁などと言う私的な理由で物事を決めたりしない事を思い出しました。
しかし意外にも、皇子は怒らずに、面白いと告げます。
その言葉を聞いて、いつものカイル皇子なら縁などくだらないと言うはずなのに、その言葉を聞いて微笑んでいるのはなぜだと混乱しました。
カイル皇子はテラの事を「ひよっこ」と称し、すでに自分の力でタルティンの謝罪をつかみ取ったから皇子の手助けは必要ないとニックに伝えます。
ならばなぜ調査をさせたのかと聞くニックに、行政試験では不穏な事を企む者を排除する目的があり、皇子がいない時にはニックがすべき仕事なのだと言い、何も考えていないニックに怒りをあらわにします。
カイル皇子はニックに罰として掃除を言い渡しました。
サム・メドックの話はロイド伯爵の耳にも入っていました。
その管理者がジェイソンだと知ると、事の全容を理解したロイド伯爵はジェイソンに対する怒りでワイングラスを割ってしまいました。
ロイド伯爵はエリオス家のために嫌だったバカのフリまでしたのに、ジェイソンが何も考えず浅はかな行動をしている事を知り、どっと疲れがこみ上げました。
3時間前にはビビアン皇后と一緒に食事をし、その間じゅう多くの人がいる中でずっとバカな演技をしていました。
ロイド伯爵は、テラに言われた二度と呼ばれないためのトドメの一押しも見事に演じました。
バカなフリをしたロイド伯爵を見た皇后は、テラの予想通り自分の仲間に入れることはしませんでした。
ロイド伯爵にはエリオス家に戻っても、まだ精神的なダメージが残っていました。
テラは、なぜカイル皇子が3次面接の面接官なのかと文句を言いたい気分でした。
カイル皇子と遠くで目が合うと、以前雨の日に一緒に馬車を動かしてくれたカイル皇子を思い出し、早く忘れろと自分に言い聞かせます。
カイル皇子はフランツ・アムール皇子からも、面接官になるとは珍しいと言われ、あまり歓迎されていないようでした。
フランツ・アムール皇子から面接前のお言葉を賜りますが、校長先生の長話のようにつまらないもので、テラも退屈していました。
テラがちらりとカイル皇子を見ると、自分の方を見ている事に気づき、姿勢を正します。
面接時、ハンス・バートンは完全に面接の主導権を握っていて、何を訊かれても言葉に詰まることなく答えました。
皆、面接の1位は確実にハンス・バートンだと考えていました。
しかしそのバートン卿に、カイル皇子とヨセフ皇子は全く質問しない事をテラは不思議に思っていました。
皇子や参加者に対してまだ一度も回答していない受験生はテラを含めて10人しか残っていなく、面接時間も終了に近づいていました。
ジェイソンとクロエは経済分野、アリアは内宮礼法分野で回答していましたが、ローガンはテラ同様回答していませんでした。
テラは、エリオス家の他の兄弟の結果を重要視していたのでした。
やっとローガンが物資補給のための道の整備について意見を言いました。
ローガンの意見に初めてカイル皇子が質問しました。
カイル皇子は、来月の議会でその議題を通過させたいと考えているが、どんな内容を追加したら通過すると思うかとローガンに問います。
カイル皇子は道の拡充が出来ないのはデリケートな予算問題のせいだと伝え、その問題にも関わらず案件を通過させる要因をあげるとすると、それはなんだとローガンに問います。
フランツ皇子はカイル皇子に、自分でも方法が分からないからローガンに訊いているのではないかと言います。
カイル皇子は回答を分かったうえで、他のものに答えさせようとしていました。
そして、テラはカイル皇子がじーっとテラを見ている事に気づきます。
テラはこんなに注目を集めている状況で自分を指名しないでと心の中で懇願していました。
潰れる家門を生かしてみます 29話 感想
ロイド伯爵は、あれだけ嫌だと言っていたバカなフリもちゃんと演じきったようですね!
それに引き換え、テラを貶めるのに公の場を利用するジェイソンは、周りの貴族から見ても愚かな次男に見えてしまいますね。
テラが面接開始前にカイル皇子との過去を思い出していましたが、どの場面を思い出していたのかあまり分かりませんでした。
おそらく雨の日の出来事だと思うのですが…、ええやつや~とは思いましたが、そこまで思い出すほどのインパクトでもなかった気がします(皇子が手伝った時点ですごいことはすごいですが)
テラは自分が回答するより、エリオス家の他の兄弟が回答を終えるのを待っていたような気がします。
回答を待っていたのには何か理由があったのでしょうか。
次回はカイル皇子がテラを指名しそうですが、皇子の質問にテラは的確な回答ができるのでしょうか。
続きが気になります。