「隠された世界」は、ピッコマで連載中のMISHA先生原作のファンタジー漫画です。
大学3年生の芦田桃は何度も奇妙な夢を見るようになります。
夢の中で登場する男に会った事がある気がするのですが、毎回顔は絶対に見えません。そしてその夢を見たら必ず切らなければならないほど髪が異常に長くなってしまいます。
タロットカード占いがよく当たる友人がある男とぶつかった拍子に落ちたカードは悪い意味しか持たない「塔」のカードでした。これから何か悪い事が起きる予感がしていました。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください
隠された世界 前回のあらすじ
水の中にいた蛇族の女性が桃にすがりつこうとしますが、落ち葉を神羽族と勘違いし、水の中に逃げ込みました。
水の中の蛇族は、クリスが幸摩から救い出した蛇族で、神羽族へのトラウマで鳥類を恐れているのだと説明します。
クリスは自分も蛇族であることを伝えていると、神羽族が逃げた蛇族を探してやってきました。
蛇族は一族で団結する能力が欠落している事もあり、不利な立場になっていました。
しかし、桃だけが一族を団結させる能力を持っているようで、その能力に反応した蛇族は、一斉に神羽族を攻撃しました。
隠された世界【32話】ネタバレ
それはあっという間の出来事で、桃が正気を取り戻した時には湖が血で赤く染まり、そこに月が赤く映っていました。
さっきまで神羽族に襲われていた蛇族たちに恐れはなく、堅い意志を持つようになっていました。
そして、桃に向かって一斉にひざまづいていました。
林田先生は、桃が目の前の蛇族を変えたのだと伝えます。
単独で行動する蛇族でしたが、進化の中で「王蛇」という存在が誕生したと言います。
王蛇は強大な能力だけでなく、蛇族の集団行動をコントロール出来たようで、千年前には全盛期を迎え、大地を統治することが出来たようでした。
桃が持っているすべての蛇族に命令できる能力を「集鱗」と呼ぶそうです。
桃は、なぜ自分にそんな能力があるのかを問います。
林田先生は、雷封塔で見た図柄の三匹の蛇は三匹の王蛇を表していて、そのうちの一匹が桃の母親、「赤蛇の緋炎」なのだと教えます。
緋炎は蛇族で最も美しく、天真爛漫と邪悪な面の両方を持つ魅力的な蛇族だったそうです。
しかし、緋炎は神羽族に殺され、最も栄光とされる地位にいながら、蛇族からは罪人とされてしまいました。
その理由は、緋炎が愛してはいけない人を愛してしまったからでした。
曉斗は、浩樹から、桃が青鳥と蛇族の子供だと聞かされていました。
桃に羽の印があるからってそんなわけがないし、違う種族で子供を産むことなんて出来ないと言います。
しかし浩樹は、普通の鳥なら出来ないだろうが、医術の心得があり、死者を生き返らせることが出来る血を持っている青鳥なら、不可能ではないだろうと推測します。
曉斗は、大きくなるまでに色々聞いた青鳥のうわさ、冷酷無情で、無欲で、傲慢で他の生物は眼中にないというイメージの青鳥が、蛇族を見初めるはずがないと考えます。
浩樹は曉斗に、他の神羽族が気づかないうちに桃を手に入れるよう指示しました。
隠された世界【32話】感想
やっと桃は自分の正体を教えてもらえました。
しかし、青鳥がいなくなったのが伝説と言われているほど昔の事なのを考えると、桃は一体何年生きているのでしょうか。
桃の母親は、三匹の王蛇の一匹だったようですが、他の二匹はどこに行ったのでしょうか。
最後に母親は罪人扱いされていたと言っていましたが、その蛇族に桃は一族として認めてもらう事が出来るのでしょうか。
曉斗は、蛇族と神羽族の間に子供が生まれるのはおかしいと言っていましたが、動物の遺伝子を持つ「人間」同士ならば、普通に生まれてもおかしくないと思うのですが、能力者は人間よりも動物よりだという事なのでしょうか。
浩樹は、青鳥の子供と知って曉斗に桃を自分たちのもとに引き入れようとしていましたが、今まで追っかけまわしていたくせに虫が良すぎますね。
桃はずっと神羽族に狙われ続けなけれならないのでしょうか。
続きが気になります。