肌寒くなってきて乾燥する季節になってくると、肌がチクチクしてくることがありませんか?
肌が弱いと、普通の人が使っている化粧品でも肌荒れしてしまったり、服の生地によって肌荒れがひどくなってしまったりします。
さらに肌はストレスが溜まると荒れてしまったりと、精神的なものでも影響がでてしまうように思っているよりもデリケートだったりします。
今回は肌の弱い人におすすめのシルク生地について調べてみました。
シルクは人の肌にやさしい
シルクは綿や化繊に比べ、とても高価な商品です。その理由は光沢があり見た目が美しく、さらにとても肌触りがいいからですが、なぜそれほどまでに肌触りが良いのでしょうか。
それは、シルクが「動物繊維」だからです。
シルクは繭からつくられるたんぱく質で出来た天然繊維で、人間の肌の成分に近い約20種類のアミノ酸から構成されています。
人の肌に近い成分で出来ているから、人の肌にやさしいんですね。
シルク素材は肌荒れに効果があるの?
シルクは人の肌にやさしい理由を先に説明しましたが、では実際に肌荒れには効果があるのでしょうか。
調べてみたところ、「治る」と断言しているものはありませんでしたが、肌荒れを抑える効果はあるようです。
実体験でマスクをシルク素材のものに変えたら肌荒れが治まったという口コミもいくつか見つける事が出来ました。
今のご時世、仕事をしている人はテレワークでなければ毎日マスクをしなければならない状況です。
ずっとマスクをし続ける事で生地と肌の摩擦で肌荒れやかぶれを起こしたり、マスクの中の蒸れで雑菌が増えてしまって肌が荒れてしまったりしてしまうトラブルが増えているようです。
シルク素材は人の肌に近い成分で出来た素材なので、肌触りが良く、化繊などが入ったマスクよりも肌にやさしいです。
そして、シルクには吸湿性・通気性・保温性があるので外の環境から肌を守ることができます。
吸湿性があるので静電気も起きにくくなり、肌への負担を減らすことが出来ます。
これらの結果、シルク素材が肌荒れを治すまでは言い切れなくても、他の生地を使用するよりも肌荒れを抑える事が出来るのだと考えられます。
シルク(絹)の特性
シルクは「青天を衝け」にも登場した「お蚕さま」がつくる繭が原料となっています。
シルクの特性をもう少し詳しく書いてみるとこのような特徴があります。
シルクの長所
肌触りが良く、肌に優しい
前述したとおり、シルクは約20種類のアミノ酸を含んだたんぱく質の繊維でできています。その構造は人の肌によく似ているので肌ストレスが少なく、肌なじみがいいのです。
吸湿性・法室性に優れている
綿も肌にいい素材ですが、綿は吸湿性はありますが、放湿があまり得意ではありません。
夏には汗をしっかり吸収してくれますが、マメに着替えないと肌にべったりとくっついて不快になったり、肌荒れを起こしてしまったりします。
シルクは綿の1.5倍の放湿性があるので肌を清潔に保ち、細菌の繁殖を抑えることが出来ます。
静電気が起きにくい
シルクは保湿性があり、他の繊維よりも保水量が多いので、静電気が起こりにくく、肌への負担を減らすことが出来ます。
保温性があり、外気の温度変化に強い
シルクの繊維には「多孔質構造」という無数の小さな穴があり、その部分に空気を含むことによって外気との温度差を調節してくれて夏は涼しく、冬は暖かく、一年中使える素材です。
紫外線カットの効果がある
シルク(絹)はもともと蚕を守るためのものです。蚕は紫外線を浴びるとうまく成長が出来ないので、蚕を守るためにシルクは紫外線を吸収します。
紫外線のカット率はなんと90%前後あるという報告もあるようです。
シルクの短所
日光で変色しやすい
蚕を守るために紫外線を吸収する特性のあるシルクは、長い間強い日差しに当てると紫外線を多く吸収してしまいます。
そのせいでシルクに含まれるたんぱく質の成分が変わってしまい、黄ばんでしまう可能性があります。
摩擦に弱い
シルクは摩擦には弱く、シルクの服の上から爪を立ててかきむしったりすると繊維が傷んでしまう可能性があります。
洗濯が手間
シルクは洗濯前に水に長時間放置すると繊維が引き締まってねじれてしまい、縮んでしまいます。お湯で洗ったり熱い乾燥機で乾かしても縮んでしまうので、洗濯には気を使わなければなりません。
基本的には手洗いで日陰で陰干しがおすすめの洗濯法になるので、他の洗濯物とは別に洗わなければならなく、少し手のかかる素材になります。
おすすめのシルク商品
シルクは他の素材よりも肌には良い生地だけれども、扱いに気をつけなければならない手間もある事が分かりました。
それでも一度シルク素材を試してみたい人におすすめの商品を紹介します。
シルクマスク
今は外出する時に必須アイテムのマスク。
外出時には長時間していなければならない場合が多いので、摩擦やムレによって肌が荒れるのを抑えるためにシルクを利用するのもいいですね。
私は乾燥した時期や旅行へ行くときには就寝用の保湿用シルクマスクを使用しています。
息苦しさもなく、喉を守れるのでよく利用しています。
ただ、夜用なので締め付けが弱いせいか、朝には口元からはずれて首元に行っていることもしばしばありました(笑)
シルクパジャマ
肌が乾燥していると、生地と肌が触れるだけでチクチクしてしまいます。
人の肌に近い成分で出来ているシルクのパジャマなら、肌への刺激を抑える事が出来るかもしれませんね。
ただし、シルクは光沢もあり見た目も美しいので高価です。
シルクパジャマも絹100%のものを調べると1万円を超えるものしか見つけられないので、初めは自分の肌との相性を見るためにも綿など天然繊維が混ざった少し安価なものから試してみるのもいいかもしれません。
シルク靴下(冷え取り靴下)
私は肌も弱いですが冷え性なので、冬には「温むすび」さんにはお世話になっています。
冷え取り靴下はシルクの5本指靴下の上にウールの靴下を重ね履きすることでシルクで足の湿気を取り除きながらウールの保温で暖かく保つしくみです。
私は冬だけ履いているのですが、この靴下にしてから足先の冷たさが軽減されている気がします。
冷え性の人にはシルクではないですが、冬用の腹巻もおすすめです。
カバー範囲が広いので、ぽかぽかして内臓全体が暖かくなる感じがします。
シルク素材は肌荒れに効果があるの?シルクの特性やおすすめのシルク商品を紹介まとめ
最後は冷え商品のおすすめになってしまいましたが、シルク素材と肌荒れの関係、シルクの特性とシルク製品の紹介をしました。
シルクは見た目が美しいだけでなく、人の肌との相性も良く、機能性もとても優れている素材だと分かりました。
しかし、人の肌同様にデリケートで、お手入れには気をつけなければならないというデメリットもありました。
機能だけで考えると、最近の技術で化繊でもとても優秀な素材が出来てきていますが、肌なじみは個人の肌質によっては合わない人もいると思います。
肌の弱い人、肌荒れを起こしている人はシルクなど人の肌に近い天然素材を使用してみるのもいいかもしれませんね。