「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
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潰れる家門を生かしてみます 60話ネタバレ
テラはバーナードが以前言っていた「当主になれない可能性だってあるんだからその時に備えておくべきだ」という言葉を伝えます。
バーナードは、テラが当主にならなければ死ぬかもしれないと思っているのかと問います。
テラはそれは考えすぎかもしれないが、権力争いで負けた者の結末はいつだって死に近いものだと言い、自分はそれを回避したいとバーナードに伝えます。
テラは自分がダーボンに長く居過ぎたせいで、宮に行ったら「新人扱い」されると考え、それを回避するために早く行き、出勤前に自分の仕事を全てチェックするつもりだと言います。
そしてテラは、こんな話をするのはバーナードはテラが死ぬまで運命を共にする相手だと思っているから、主の心境を知って欲しいからだと伝えます。
バーナードは「なぜもっと早く話してくれなかったのか」と少しすねた様子を見せながらも、自分が傍に居るのだから、一人ですべてを抱え込もうとしないで欲しいと伝えます。
そのセリフを聞いたテラはすごく感動し、そのセリフは反則だと言いながらもバーナードの後ろ姿を称賛しました。
やっと首都外の最後の村まで着いたとき、テラはもう一度兄弟の状況とカイル皇子を監視するために自分の周りの関係図をチェックしていました。
ジェイソンとローガンは確実に自分の味方ではないとテラは感じていましたが、自分の味方と考えていないクロエを攻略できないかと思案します。
さらにその兄弟たちの宮での立場と皇宮勢力たちとの関係把握を優先して調査し、反逆の始発点を見つけようと躍起になっています。
その始発点を見つけて9ヶ月以内に調査を終える事が出来れば、一族が滅びる事件に備える事が出来ると考えていました。
テラはそれらを始める前に、間もなく起こる事件が自分に有利な形になる方法を探そうと考えます。
そして、首都に到着したらまずはジョシュに会おうと考えていました。
第3皇子のヨセフ皇子が護衛を残してカビ臭い資料室へと入っていきます。
そこにはハンス・バートンが調べ物をしていました。
ハンスはヨセフに古書の良さを語りますが、ヨセフにはその楽しさが理解できません。
ヨセフ皇子は、ハンスの言う興味深い資料が全て自分のために利用されるのだろうなと確認すると、ハンスは自分が動く目的はヨセフ皇子のためだと伝えます。
ヨセフ皇子はハンスの楽しみである古書を見せてもらおうと手を取りますが、古書ゆえに手が汚れてしまいそれが嫌で古書を落としてしまいます。
ハンスは汚いものは皇子ではなく自分が確認しようと言いながら用件を聞きます。
ヨセフは叔父で皇后の実家であるトゥールーズ公爵のことだと理解します。
ヨセフは何かを仕掛けるつもりのようで、ハンスはそれを理解しており、今が機会だと考えているのかを問います。
ハンスは手筈はすべて整っているのでヨセフが決心したら自分はそれに従うと言います。
苦しい状況で手を差し伸べるヨセフのような甥はめったにいなく、さらに政治的な切り札までいくつか持っていると分かるとより喜ばれるだろうと伝えます。
しかしヨセフは何か悩んでいる様子です。
その姿を見て、ハンスはヨセフがまた第一皇子の協力者という立場で終わってしまうと考えているのかと問います。
ヨセフは自分のイメージを変える確信が欲しいと言います。
今まで母親やトゥールーズ家が望む行動をしていてもヨセフ皇子自体が評価されることがありませんでした。
今回の切り札が自分の「フランツ皇子の協力者」としてのイメージを変えられるかを思案しているようです。
ハンスは、今回は相手が望むままに動くのではなく、相手が望む前に一歩早く予想外の方法で動く事で、以前と今回は全然違うと言います。
そしてハンスには母親とカイル皇子の件という使っていない手が残っているとヨセフに伝えます。
ハンスは、実力だけを見ればヨセフが一番秀でている点を伝え、財務大臣は今回の策によって次期王座についての代案も認識することになるだろうと教えます。
それも、ハンスの計画では失敗してもヨセフにはダメージがないようです。
ハンスはヨセフに計画を伝えます。
その計画にエリオス家が巻き込まれているようでした。
立ち去ろうとするヨセフ皇子に、最後にハンスはことがうまくいった時に、財務大臣がヨセフに褒美を与えようとするだろうが、それは必要ないと答えて欲しいと伝えます。
それは財務大臣に借りを作らせ、ずっとヨセフ皇子に感謝し続けさせるためでした。
さらに二人は打ち合わせをします。
去り際にヨセフ皇子は自分の主のヨセフについても資料室でしっかり調べておくように言って去ります。
ハンスは、自分がヨセフのために大業を成し遂げるので、その後に自分を捨てないでくれと念じながら後ろ姿を見送りました。
カイル皇子はウォルターとニックに仕事を与えています。
ニックはカイル皇子にテラが戻ってくるエリオス家にダーボンの潜伏組とは別の者達を投入させるか確認します。
カイル皇子はそろそろテラが首都に来る頃かと予想しながら、エリオス家に潜伏組を投入してさらに補佐部の勤務日誌も報告するように命じられました。
ニックは仕事が増えて落ち込みながら立ち去ります。
残されたカイル皇子は、テラが毒の後遺症が大丈夫かと心配していました。
潰れる家門を生かしてみます 60話 感想
前回の話し方で、テラは自分の事情を全てバーナードに伝えるのかと思っていましたが、一族が死んでしまうではなく、自分が一族の長となった者に殺されてしまうかもという可能性に変えて話していました。
確かにテラが転生しているなんて突飛な事実は誰にも話せないですよね。
テラが馬車の中で話していた「間もなく起こる事件」というのは、ジェイソンが手に入れた「独占権」と宴会での納品に関わりがあるのでしょうか。ハンス達が話していた内容と関連がありそうですね。
ヨセフ皇子達はヨセフが「甥」にあたる人物に何かをしかけて恩を売るつもりのようなので、やはりトゥールーズ公爵に何かをするつもりなのでしょうか。
初めに登場した時には兄のフランツを慕っていて王位にしたいと考えているのかとおもっていましたが、やはり自分も王になりたいという野心があるようですね。
カイル皇子もエリオス家に監視役を入れるなんて、アンドレと変わらないですね。
というか、エリオス家ってどんだけ密偵がもぐりこみやすい家なんでしょう。
それよりも、今のところはヨセフ皇子の行動が一番心配ですね。
続きが気になります。