簿記2級のネット試験を受けてみた感想と難易度の比較

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今まで決まった時期にしか受験が出来なかった日商簿記検定2級、3級の試験が2020年12月からネットで受験できるようになりました。
簿記2級の試験は、初めに11月の統一試験を受けてみたのですが、力不足で合格できませんでした(泣)。
そして今回、リベンジとして日商簿記2級のネット試験を受験してきました!
実際にネット試験を受けてみて感じた、統一試験と比較した違いを、試験内容受験環境を例としてお伝えしようと思います。

試験はいつ受けられるの?

基本的にいつでも受けられますが、試験会場により受験できる日にちや時間に差があります。
CBTSの日商簿記専用のサイトで、空席確認が出来るので、そちらで確認をしてから受験日を決めたらいいと思います。

試験会場には何をもっていけばいいの?

電卓身分証明書があれば、申し込みの控え等は不要でした。
試験当日身分証明書を忘れいる方がいて、試験会場の方も慌ててセンターに問い合わせていたので、この二つだけは絶対に忘れないようにしてください。

試験当日の流れは?

  1. インターネットで申し込みをしたら、受付完了の連絡と一緒に試験会場の地図も届きますので、そちらを参考にして試験会場に向かってください。
  2. 試験会場に着いたら受付の方に名前を伝え、身分証明書を見せます。
  3. 確認が取れたら、電卓以外の全てをロッカー(私の場合は棚でした)に入れて、統一試験同様に渡された白紙(2枚)と、ログイン用の紙ボールペン(?!)と一緒に指定された席に着きます。
  4. 画面に書かれている注意事項を読み、ログインをしたら試験が始まります。時間は画面の下に表示されています。
  5. 試験が終了したら、画面下方向にある「試験終了」のボタンを押します。ボタンを押さなくても所要時間を過ぎれば自動的に終了画面になります。
  6. その後再度ボタンを押すと結果が表示されるので、合格した場合は忘れずに「印刷」ボタンを押します。
    印刷された結果表には、設問ごとの点数が記載されていて、そこに合格証を発行するQRコードもついています。
  7. 結果を印刷して、貸し出された計算用紙やボールペンを返却したら、後はそのまま帰ってOKです。

出題された試験内容はどんなものだった?

下記は、私が受けた試験内容になります。テストセンターでの試験は、受験者によって試験内容が変わります。私と全く同じ内容になる確率は少ないので、内容は参考としてみてください。

  • 設問1 通常の仕訳5問(売上割引、不渡手形、ソフトウェア仮勘定等)
  • 設問2 株主資本等変動計算書
  • 設問3 財務諸表(損益計算書のみ)
  • 設問4-1 本社工場会計の仕訳
  • 設問4-2 財務諸表(製造原価報告書と損益計算書)
  • 設問5 原価差異分析(材料費、労務費、製造間接費)

ネット試験を受けてみた感想

試験内容

私が受けたネットの試験内容は、156回の統一試験に比べて易しいと感じました。
財務諸表が入っていましたが、そもそもの受験時間が統一試験よりも少ないため、計算する科目数も少なく、それほど時間をかけずに解くことが出来ました。
設問1の内容は、統一試験の仕訳とそれほど変わらない内容でした。
設問4-1で、工業簿記の仕訳があった事が新しく感じましたが、流れを理解していれば難しい問題ではないと思います。

私より前にネット試験を受験をされた方で、「時間が足りない」とおっしゃっている方もいらっしゃいましたが、私の受けた問題は「過去問で解いてきた統一試験ほど時間に余裕はないけれど、それほど焦らなくても大丈夫な内容」でした。
統一試験では、仕訳などは全て用紙に書いてから解答用紙に書き写していましたが、ネット試験では最終的に用紙も回収されるので用紙への書き込みの量が減りました
財務諸表なども、色々な科目がからみあうような問題がなかったので、あまり書き込む必要はありませんでした。設問2の「株式資本等変動計算書」などは何も書き込まずに解答しました。
結果、計算用紙にしっかり書き込んだのは設問5の差異分析の図くらいでしたので、「書き写し」の時間がない分余裕ができたのかもしれません。

受験場所の環境

これは受験場所によるのかもしれませんが、私の場合は良い環境ではありませんでした。
私は受験日で場所を決めたのですが、送られてきた地図には「○○テストセンター」と書かれていたのですが、マップで住所を検索してみると「○○プログラミングアカデミー」と違う名前が出てきました。ビルの入り口にも「テストセンター」の表示はなく、2階へ上がったスクールの入口に看板があり、分かりづらかったです。
入室の際にはスリッパに履き替えなくてはいけないのですが、コロナ対策かと思いきや使いまわしでした。

入室して受付をするのですが、そのすぐ横で試験をする環境になっていました。
部屋はひとつで、10~15人ほどの席でした。
SPIの試験を梅田のテストセンターで受けたことがありましたが、そこで受けた時よりも席の幅が狭く感じられました(パーテーションはちゃんとありました)

席にはなぜかデスクトップパソコンノートパソコンの二つが置いてあり、さらに狭く感じました。場所も狭いので、回答用のデスクトップパソコンも斜めに置かれていました。
理由を聞くと、デスクトップ用のパソコンにテンキーがついていないので、テンキーを打つようにノートパソコンが置かれているそうです。PC教室なのだから、テンキーくらいパーツで取り付けてほしいですね…。
あまり計算用紙に書き込まなかったのは、書くスペースが狭かったことも理由の一つです。ちなみに支給される筆記具はどの会場でもボールペンになるようなので、シャープペンや鉛筆よりも書きにくいと思います。

耳栓を支給されますが、受付と受験部屋が一緒の教室でしたら必ずつけた方がいいです
あまり耳栓をしないので違和感がありましたが、耳栓をつけていても何人もの人が質問をする声や、新しい入室者の受付時の説明や、印刷の音、さらに声の大きいお年寄りが身分証明書を忘れられたようで、それでも受験できるのかスタッフの方が問い合わせる声など、ずっと話し声が聞こえていました。特にPC不具合でのセンターへの問い合わせも何度もされていたので、音に敏感な方は、システムが安定するまで受験を控えるのも一つの策だと思います

合格証書の発行

簿記合格証書

受験の結果、初のネット試験で念願の合格を果たせました!
ネット試験で受験すると、試験終了後すぐに結果が決定し、結果を印刷します。
ボタンを押したらあっという間に結果が出るので、あまりの早さに初めは合格した実感がわかなかったです。
印刷用紙に合格証書をダウンロードする「QRコード」が大きく印刷されているのですが、私は嬉しくてすぐに確認したかったのですが、全然表示されませんでした。
申し込み先のCBT-Solutionsに問い合わせたところ、反映されるのにタイムラグがあり、通常3時間ほどで見られるようになるそうです。
何度も確認してみたのですが、私の場合は午前0時を過ぎた頃に反映されました。


※ちなみに、QRコードで読み取れなくても、申し込みをした「マイページ」からも合格証書はダウンロード出来ます。
受験した後に「受験履歴」というタブが出るので、右下の「結果表示」を押すと結果が表示され、そこに合格証書のダウンロードボタンがあります。そこからPDFでダウンロード可能です。

簿記2級のネット試験を受けてみた感想と難易度の比較まとめ

ネット試験での受験は、受けたいときに受けられるメリットがあります。
しかし、今回の私の経験のように、試験会場によって環境にばらつきが出る可能性があります。
2021年度からの統一試験はネット試験同様の試験時間に変更になるようなので、試験内容の難易度の差はなくなりそうですね。
この記事がこれから簿記を受験される方の参考になれば幸いです。今までと変わらない環境での受験を考えるなら統一試験、早く資格を取りたいならネット試験とうまく使い分けて、合格目指して頑張ってください!

※簿記の資格は、スクールに通わずに独学で合格しました。私が勉強した内容を記事にしていますので、知りたい方はこちらをご覧ください。→日商簿記の資格を独学で取得するためにした勉強法をお教えします(失敗談あり)

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