型破りのクセ者裁判官・入間みちお(竹野内豊)と、イチケイ(東京地方裁判所第3支部第1刑事部)を立て直すためにやってきた堅物エリート裁判官・坂間千鶴(黒木華)が法廷を飛び出し真実を暴く月9のリーガル法廷ドラマです。
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イチケイのカラス 第11話のあらすじ
みちおを狙う者の正体
前話からみちおが瑞希と仲良く歩いている姿を見ていた男が、「弁護士と裁判官の癒着」として記事を書きます。
その情報を聞きつけた記者が、みちおにどう責任をとるのかと詰め寄ります。
みちおを潰すために誰かが目的を持って狙っていたのではないかと駒沢部長は推測します。
そこへみちおに日高元裁判官から連絡が来ます。
みちおがもうそろそろ任期満了なのを確認すると、問題がある裁判官と思われているみちおは再任されない可能性がある事を暗に伝えました。
千鶴はみちおに日高元裁判官と何の話をしたのか確認しますが、日高がカレー屋を始めるようだという内容以外何もなかったと嘘をつきました。
みちおの姪っ子登場!
眠りに着こうと努力する千鶴でしたが、みちおの嘘がずっと気になってしまい、我慢できずに夜中にみちおに事実を問い正しに向かいます。
みちおの元へ行くとみちおが出てきますが、中から女性の声が聞こえて千鶴は一瞬ひるんでしまいます。
みちおの彼女と勘違いした千鶴は、彼女に誤解されないようにと弁明をし始めますが、そこにみちおの甥っ子「道彦」が出てきて、千鶴の紹介をします。
彼女と勘違いした女性は、みちおが前回話していた「姪っ子」の柳沢美知恵でした。
二人はみちおのゴシップ記事を心配して会いに来てくれたようでした。
千鶴は日高元裁判官とみちおが本当は何の話をしたのかを問いただそうとしますが、そこでみちおにさえぎられて「甥っ子姪っ子トーク」を始められます。
その流れで日高からの話をごまかそうとしますが、千鶴に止められてしまいます。
日高が記事についての真意を知ってみちおに伝えに来たのではないかと千鶴は問いただしますが、何も隠してないと言い残し、みちおはドアを閉めてしまいます。
気づかれた真実
みちおを探す記者が相変わらずたくさんいるため、みちおはいつもの配達人の恰好をして職場に来ます。
千鶴は、日高さんがみちおに会いに来た理由が、みちおが裁判官をクビになる可能性があるという情報を伝える事だったと知っていました。
再任の基準は「最低限の仕事が出来るか、組織人として最低限の役割を果たしているか」だと川添書記官が話すと、浜谷書記官は、組織人としてという部分はみちおはかなり危ういかもと言います。
一ノ瀬事務官も、みちおのクビは妥当かもと厳しい言葉を発します。
駒沢部長は、政治がからんでいるのかもしれないと予測します。
再任は内閣が決めるが、実質的に決めるのは最高裁事務総局であり、事務総長の香田健一郎でした。
日高は千鶴にゴシップ記事の件も、何か大きな力が働いていると感じると伝えていました。
駒沢部長はみちおに何か深くかかわらせたくない案件があるのかもしれないと想像し、それを聞いた千鶴がみちおが職権発動している案件について詳しく話してほしいと頼みます。
自転車事故による重過失致傷事件
みちおが職権を発動している案件とは、自転車事故による重過失致傷事件でした。
被告人は笹岡庸介で、大会に向けて自主練習をしていた時に事件が起きたようです。
坂道でスピードが出ていたうえ、左側通行を守らずに角を曲がった結果、旅行帰りの家族連れと衝突し、子どもの向井愛ちゃんが大けがを負って現在も意識不明だと言います。
職権を発動した理由は、被告人と主張と食い違いがあったことでした。
被告人は左側通行を守っていたが、角を曲がる際にライトで視界を遮られたうえに工事用のガードフェンスがあったせいで右側を走るしかなかったと主張していました。
それが真実ならば深夜工事をしていた事になりますが、検察側の調べによると一切工事の記録がありませんでした。
検証開始
千鶴は現場でみちお達に会い、駒沢部長が香田に会って確認したところ、みちおのクビ問題とこの事件は政治との関係がありそうだと伝えました。
そして、大きな力で真実を捻じ曲げる事は司法では許されないと言い、自分は3人目のレンガ職人のようにありたいと「甥っ子・姪っ子トーク」を例にあげます。
みちおはその話を聞き、10年後千鶴が上に行ってみんなを束ねる立場になったら色々変わるかもと言います。
この案件が最後になっても、自分はいつも通りにやるとみちおは言い切りました。
その検証中にチラシを見つけた千鶴は、自分が受け持っている案件とみちおの案件に関連があるのではと推測しました。
千鶴の担当している案件
千鶴がみちおと関連があるのではと予測した案件は「業務上過失致死傷」でした。
地盤が軟弱なせいで計画が大幅に崩れ、工事費がかさんでしまったことで崩落事故が起きたと言います。
下請けのイバタ工業の現場監督である「本庄昭」が命を落としたため、もうひとりの現場監督である鷹和建設の青柳健作だけが起訴されました。
しかし本庄昭の母親によると、会社の命令で納期を間に合わせるように違法な過重労働をやらされていた原因で起きた事故ではないかという事でした。
自転車事故の起きた地点でも、深夜に秘密の地下鉄工事をやっていた可能性が出てきました。
その案件のプロジェクトリーダーは「安斎高臣」で、大物代議士である「安斎康雄」の息子で、二世議員でした。
更に鷹和建設は巨額な脱税をしていた会社でした。
みちおはいつも通りすることをためらいながらも、二つの案件を併合する事にしました。
併合審理1日目
鷹和建設の青柳健作は、本庄昭の母親の由美子は違法労働があったと話していると言いますが、青柳はありえないと言い、納期に間に合わせるために人手を増やしたと言います。
しかし、人件費がかさんだせいで本来やるべきだった地盤の補強を本庄昭がやめようと言ったと責任をなすりつけます。
そして、過重労働はなかったと言い切ります。
みちおは現場作業員全員に話を聞きたいと言うと、20人を超えると言われます。
いつもは反対する川添書記官でしたが、今回は20人全員聴取して構わないと合図を出しました。
帰り際に鷹和建設の弁護をしている大物弁護士からみちおに脅しが入りました。
みちおが再任できないかもしれないという情報を持ち出し、分かってもらうように圧力をかけていると堂々と伝えます。
日高と千鶴
日高元裁判官は、千鶴に差し入れとして看板メニューの「ちゃんぽんカレー」を持ってきました。
日高はカレーが好きだからカレー屋を開いたと言い、裁判官と同じ位カレーは奥が深いと言います。
自分の料理で笑顔になる人を想像すると頑張れると言い、まだまだ料理を改良しようと努力します。
その姿を見て、千鶴は日高が3人目のレンガ職人みたいだと感じていました。
日高はこれからは政治と司法の戦いになり、司法側にとって圧倒的不利な戦いになると予想していますが、日高は千鶴やみちおに期待していました。
併合審理2日目
現場作業員は、全員違法労働はなかったと口裏を合わせています。
亡くなった現場監督の本庄昭の母親の由美子も証言しますが、鷹和建設の弁護人の江原弁護士は過重労働を否定し、由美子がお金の為にそのような嘘を言っているのではと言います。
みちおは、争点は違法労働があったのかなかったのかだと言い、いつも通り職権を発動しました。
併合審理の検証
みちお達は労働基準監督署の「過重労働撲滅特別対策班(カトク)」に話を聞きに行きます。
匿名の告発メールがあったようでしたが、企業に対する嫌がらせの場合もあるので本当かどうかは分からないと答えます。
そして、本当に過重労働があったかを調べたが、違法労働はないと判断したのだと「カトク」側は答えました。
千鶴達は東京スクランブルシティ事務局で話を聞いていました。
工事の遅れでオープンを遅らせるかどうか問題になったようでしたが、莫大な損失が出ることが分かり、急ピッチで間に合わせようとしたようでした。
間に合わせるように指示を出したのは安斎高臣だと言い切った秘書の田之上は、安斎を裁判に出向いてもいいと言います。
なぜか安斎の秘書もみちおの任期終了の日にちを詳しく知っており、みちおが相手をしているのは国だと圧力をかけてきます。
安斎高臣の父親と、過重労働撲滅特別対策班の担当者の戸田順二は安斎康雄と親しい関係にあるので、違法労働があってもなかったことにされた可能性もあると言います。
みちおの迷い
みちおが秘書の田之上に言い返さなかった事や、みんなで呑んでいる時に政治家が相手でも戦うかと言われてすぐに答えなかったみちおに対して千鶴はいら立ちを見せます。
駒沢部長はみちおの保身は、千鶴や、一緒に働いているイチケイの皆の事を考えての事だと説明します。
戦う相手は国なので、もしもの時を懸念しているのではとみちおに問います。
千鶴はそれに対してそんな保身は要らないと言い、イチケイの全員も異議がないと言い、みちおのやりたいようにやるよう促しました。
みちおもそれを聞いていつも通りすると約束しました。
書記官は事実を知っている可能性がある高雄建設の「原口秀夫」を捜し出すと言い、みちおはもう一人の真実をしっているかもしれない人間に会うつもりでいました。
証言者の捜索
川添書記官たちは、原口の娘さんに会いに行き、原口と会う予定はないのかを確認すると、公判の最終日に会うことが分かりました。
千鶴とみちおは亡くなった本庄昭の息子の歩に会いに行きました。
千鶴とみちおは歩の大好きなジャスティスヒーローの話をして、歩に一緒に戦って欲しいと頼みました。
公判最終日
浜谷書記官達は原口を公判へ連れてくることが出来ましたが、証言しないでいいので証人の話を聞いてもらいたいのだと伝えます。
そして工事現場の全員にも話を聞いてほしいと言って呼んでありました。
安斎高臣の証言のあと、みちおからジャスティスヒーローのように勇気をもらった本庄歩が証言をし、歩の勇気が他の人間に勇気を与えました。
みちおと甥っ子&姪っ子トーク
みちおを心配してきた甥っ子と姪っ子は、三人で「何のために人は働くのか」という話題で盛り上がっていました。
人生の半分は働くことに費やすから大事だと思うという道彦に、姪っ子の美知恵は答えは「三人のレンガ職人」にあるのではないかと職人の話をし始めます。
中世ヨーロッパの町で旅人が3人の職人に出会い、「ここで何をしているのか」と同じ質問をします。
一人目は「親方の命令でレンガを積んでいる」と不満を漏らし、二人目は「大きな壁を作っている」と言って家族を養う仕事がある事に感謝します。
三人目は「とても時間がかかるが、教会の大聖堂をつくっているのだ。完成すれば多くの信者の拠り所になる」と言って仕事に使命と誇りを持っていました。
この話から、同じ話をしても人によって見ているものが違う事を道彦は指摘します。
なぜ働くのかを強く意識している人の未来はおのずと大きく変わると思うと美知恵は話します。
そこに千鶴はこの話の10年後の姿を見てもそれは明白だろうと言います。
10年後、一人目は相変わらず文句を言いながらレンガを積んでいて、二人目は賃金は高いが危険を伴う屋根の上で仕事をしていました。
そして三人目は現場監督として多くの職人を育てて完成した大聖堂にはその男の名前が付けられました。
一人目よりも二人目、二人目よりも三人目の人間の方が、自分の事だけでなく多くの人の事を考えていて、広い視野を持って先の事まで考える能力があるように感じました。
見知彦が「見ているものが違う」と言っていたのは、この「視野」のことだったのでしょうか。
イチケイのカラス 第11話の感想 今回のキーワードは「誇り」
今回はみちおの甥っ子姪っ子トークでどのような思いで「仕事」に臨んでいるかが話されていました。
そこで一番大物になった3人目の職人は仕事に「誇り」を持って働いていました。
裁判官を辞めることになった日高元裁判官も、現在はカレー屋として全く違う仕事を始めていましたが、裁判官の時と変わらず「誇り」を持ってカレーにこだわりをもって仕事をしていました。
裁判の決め手となった最後の証人も、みちおが問うた「何のために、誰のために働くのか」という言葉に感化されて証言した事で「誇り」を失わなくて済んだと感謝していました。
イチケイのカラス】第11話の感想
今回は一度しか話に出て来なかった「姪っ子」が登場しました。
それにしても「みちお」に「みちひこ」に「みちえ」って、みちみちってますね。
ここまできたら両親の名前も知りたいです。
今回は最終回ということで、今までのおさらいから入り、みちおの甥っ子姪っ子トークの時も「初回」と同じように千鶴が夜中にみちおを叩き起こすという行動に出ていました。
トークの内容も、一回目の浦島の時のように千鶴が議題の話の先を知っていてそれを話すという流れになっていて、初めと終わりを意識したつくりになっていたように思いました。
最後まで上下関係や上からの圧力などで振り回されましたが、上の不正のおかげもあって丸く収まる事が出来ました。
今回が最終回でしたが、安斎高臣が「またみちおといつか会うことになるかもしれない」と言っていたので今回の反響が良ければ続きが放送される可能性も期待できますね。
またみちおの甥っ子姪っ子トークを聞けるのを楽しみにしています!
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