「潰れる家門を生かしてみます」は放送作家だった奈緒が事故に合い、小説の世界へ飛ばされてしまう「異世界ファンタジー系マンガ」です。
小説の話のままだと一族は潰れて自分も死んでしまう!
なんとか運命を変えようと奮闘するヒロインの物語です。
ネタバレの話になるので知りたくない人はこの先は読まないでください。
潰れる家門を生かしてみます 前回のあらすじ
ジェイソンは、2次面接でテラに恥をかかせようとしていました。
ジェイソンの子分たちが、女性に実技試験の免除があるのは不公平だと不服を申し立てます。
それに対して、テラはサム・メドックの意見は皇帝の命に反論している事、テラがエリオス家の名を背負って出願した正式な受験生であること、そしてテラも帝国の貴族令嬢である事を説いて、サム・メドックにテラを侮辱した事に対する正式な謝罪を求めました。
テラは、自分が実技試験を平均値以上の成績で通過した場合、サム・メドックに「タルティンの謝罪」をするよう要求しました。
その話をしているなか、ハンス・バートンが、実技試験の結果によってテラに不利益がないようにするべきだと主張してくれました。
試験用に支給された服のサイズではテラに合ったサイズがなかったため、服の下に着ていた訓練着が早速役に立ちました。
身体能力テストでは、テラは真っ先に握力測定を選びました。
テラは平均点以上取って、サム・メドックに「タルティンの謝罪」をしてもらおうと、やる気満々でした。
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潰れる家門を生かしてみます 28話 ネタバレ
アリアはテラに、部署を変えるだけで良かったのにこの状況をどうするのか聞いてきました。
テラは自分の心配をしてくれるのかと問い、妹が味方になってくれてうれしいと思ったとのんびりと答えていると、アリアは長男のブランドンの代わりに行政官になることを本気で考えているフリをしないでと怒って叫んで、立ち去りました。
どういう事だったのだろうとテラが思っていると、クロエが来て教えてくれます。
アリアにとってブランドンは大きな存在であったのだと。
そしてブランドンが亡くなった日、テラは倒れてしまい、その後ずっと引きこもってしまったが、他の兄弟は最後までブランドンの墓を守って哀悼した事を伝えます。
今更平然と戻ってきて、兄弟の間に加わろうとするテラの態度に兄弟たちは許せないのだと説明します。
ジェイソンの計画を知っていながら止めなかったのは、テラの傲慢さを気づかせるためだったと伝えます。
テラが部屋にこもっている時に他の兄弟がどれだけ苦労してロイド伯爵の信頼を得る努力をしてきたのかも知らずに、引きこもりから復活したテラがたやすく他の兄弟が努力して得たものを奪っていこうとしていることに許せないでいると言います。
それを聞いたテラは、兄弟に申し訳ないと思うわけではなく、その言葉を自分にぶつけられたことで自分の士気を上げてもらったと捉えます。
テラはクロエが言った事は正しいと認めたうえで、今している事がテラの最善の方法なのだと伝えました。
クロエは、テラが言葉には大きな力があると言っていたが、そういうならばテラもいい加減な事をいうのはやめろと伝えます。
クロエがテラに望むことは、エリオス家に泥を塗るなという事でした。
かなり真剣に話していたクロエでしたが、テラはそれに対して「すごい迫力」だという意見で終わらせました。
カイル皇子が試験場にやってくると、野次馬たちはテラを褒める声であふれていました。
このままではテラが本当に「タルティンの謝罪」を受けることになるのではないかという話を小耳に挟んだカイル皇子は、ニックに何のことか聞いてくるように指示をします。
ニックは野次馬に事情を聞きますが、テラの噂だという事だけは分かりましたが、詳しい内容は分かりませんでした。
ニックはカイル皇子にエリオス家の斧女と言いかけて令嬢と言いなおし、テラの成績が周りの男性にも負けていない事を伝えます。
テラが上体起こしを1分あたり何回しているかとカイル皇子が聞くと、ニックは自分には分からないと答えようとしますが、皇子のひとにらみで急いで試験監督に確認に行きました。
聞いて来たテラの回数を報告して、見た目によらずすごい記録だとニックがカイル皇子に伝えると、カイル皇子は相手を見た目で判断する騎士は真っ先に死ぬのだとニックに説きました。
ニックはテラの他の記録もカイル皇子に報告しますが、どれも好成績でした。
しかし、なぜテラが男性に混じって身体能力テストを受けているのかはまだ分かりませんでした。
カイル皇子はニックに、その理由を調べてくるように指示しました。
初めに耳にした「タルティンの謝罪」の意味を知ったカイル皇子は、テラをやはり面白いと思っています。
なぜサム・メドックがテラに難癖をつけたのかを皇子が問いますが、ニックはその事情を知らなかったので、エリオス家が筆記試験で手心を加えられていたことが気に食わなかったのではないかという推測を口にします。
それを聞いたカイル皇子が呆れた顔をしたことで、ニックは自分の推理が的外れだった事を知ります。
手心を加えられた家門は4つあったのに、その中のエリオス家の、さらにテラだけが標的になっているのはおかしいと皇子は言います。
貴族の中でも名門の家門に、男爵家の立場でケンカを売るのは後ろ盾がないとありえないと言います。
カイル皇子にはすでに心当たりがあるようでした。
そこへ3次面接が始まるという連絡が来ました。
カイル皇子は、ニックに自分の推測が合っているか確認する為にサム・メドックについて調べるよう命令しました。
ハンス・バートンは、カイル皇子より一足早くに事情を理解していました。
サム・メドックがテラに突っかかったのはエリオス家の次男、ジェイソンが後ろにいたからだと知りました。
こんな場で内輪もめをしているのだとしたら愚かすぎると考え、ハンス・バートンはジェイソンとテラをバカ息子と太った豚と表現します。
名門と言うだけで自分たちが偉くなったつもりでいると考え、エリオス家をバカにしていました。
実技試験が終わり、試験監督は重要なのは1次面接と3次面接だと強調したのち、実技試験の結果発表をしました。
2次試験は400点満点で平均点は250点、そしてテラは平均点を大きく上回る347点でした。
最初はバカにしていた野次馬も、テラを称賛していました。
テラはまっすぐサム・メドックの所へ行き、オシリア帝国の貴族として約束通り「タルティンの謝罪」をするよう念押しします。
テラは翌日2時に、タルティンの謝罪をするようにサムに念を押しました。
3次面接が始まり、面接官が着席する中、一つ空いた席は誰だろうと思っていると、カイル皇子が面接官として登場しました。
どうしてカイル皇子が参加しているのだろうと少し驚いているテラの側を通り過ぎる時に、皇子は自分の鼻っ面を示しました。
その動作を見たテラは、カイル皇子がテラが言った言葉のために参加したのかと気づきました。
潰れる家門を生かしてみます 28話 感想
今回はアリアやクロエの心情を少し知ることが出来ました。
皆が慕っていた兄が亡くなって悲しいのは皆同じなのに、兄の死の原因を作った挙句に引きこもってしまったテラを良く思っていないだけではありませんでした。
テラがずっと引きこもって立ち直る努力をしない一方、他の兄弟はロイド伯爵に認められるよう努力をし続けていたのですね。
ハンス・バートンはテラの味方になってくれるのかと思っていましたが、結構な曲者な感じがしますね。
テラが彼を探していた理由とはなんだったのでしょうか。
テラはジェイソン対策の予想を的中させて、バーナードにしごかれたおかげで平均点以上の点数を取得でき、恥をかかされることもありませんでした。
それにしても、平均点よりもかなり上の点数をとるとは、短期間ですごい成果を出しましたね。
そして見事タルティンの謝罪を受けることになりました。
サム・メドックもジェイソンにそそのかされたせいで将来を棒にふってしまいましたね。
おそらく貴族令嬢を侮辱してタルティンの謝罪をしたとなると、この先その良くない噂に振り回されてしまうでしょう。少しお気の毒です。
カイル皇子は以前、テラが鼻っ柱をへし折られることを望んでいるならそれに応じてやると言っていましたが、その約束を守るために本当に面接官として参加したのですね。
テラはカイル皇子の面接を乗り切ることが出来るのでしょうか。
カイル皇子はどんな難問をテラに投げかけるのでしょうか。
続きが気になります。