「隠された世界」は、ピッコマで連載中のMISHA先生原作のファンタジー漫画です。
大学3年生の芦田桃は何度も奇妙な夢を見るようになります。
夢の中で登場する男に会った事がある気がするのですが、毎回顔は絶対に見えません。そしてその夢を見たら必ず切らなければならないほど髪が異常に長くなってしまいます。
タロットカード占いがよく当たる友人がある男とぶつかった拍子に落ちたカードは悪い意味しか持たない「塔」のカードでした。これから何か悪い事が起きる予感がしていました。
ネタバレの話になりますので知りたくない人はこの先は読まないでください
隠された世界 前回のあらすじ
赤蛇が桃の方にやってきますが、赤蛇には見えていないようでした。
桃は曉斗を起こして後をつけます。
赤蛇は青鳥の所へ来ましたが、青鳥は赤蛇が食べ物を持ってきても食べようとしませんでした。
神羽族をかくまうと罰を受けるだろうといい、自分を解放するように青鳥が説得しますが、赤蛇は逆に青鳥を守っていると言います。
桃は今青鳥を解放すれば蛇族の運命を変えられると考えますが、曉斗はそうすれば桃が存在しなくなると桃に再認識させました。
隠された世界【59話】ネタバレ
神羽族には代々守り継いできた扶桑という神樹がありました。
その樹だけは日夜問わず光に照らされるという伝説の樹で、その理由は太陽にすむ金色をした鳥がこの樹の上で羽を休めるからだと言われていました。
そして、その樹から金の卵が落ちると、神羽族はそれを太陽のものだと考え、崇拝しました。
しかしその卵から生まれた金烏は闇にむしばまれていました。
明庭はその金烏の容態を見ますが、卵の孵化の際に汚染された金烏は明庭の力でも腐敗を一時的に止める事しかできなく、金烏の命は長く持たないだろうと予測します。
金烏は明庭の腕を取り、青鳥は一人だけ永生の命を与えることが出来ると聞いたと言い、それに自分を選んでほしいと頼みます。
明庭は、病のまま生き続けるなら更に苦しむことになると言い、病を治す方法を考える方が賢明だと諭します。
すると今度は明庭の血を使ったら自分を治せるかと問います。
明庭は自分の血は万能ではないと言い、誤った言い伝えで青鳥は滅びようとしているのだと伝え、金烏も信じないように頼みます。
しかし金烏は、試してみないと分からないと言って明庭にかみついて血を飲みます。
そして笑顔で本当にデマだったと言います。
身体に傷がついた明庭は治癒能力が失われ、何日間かは金烏の治療が出来なくなりました。
すると金烏の使者が、明庭に治療してもらう必要はないと言って、明庭に薬を渡してほしいと従者に頼みました。
そして明庭に毎日身体の回復を促す神薬を渡してきました。
明庭は金烏が本当に申し訳ないと思っているようだと信じてしまい、その薬を飲みました。
金烏の従者は、明庭がすべての薬を飲んだと報告します。
従者はそれに毒が仕込まれていたのかと心配して、明庭が神羽族のために尽くしてきたことを告げますが、金烏は飲ませた薬は全て本物の良薬だと教えます。
青鳥は明庭しか残っていない貴重な存在だからしっかりと生かしておくのだと金烏は言いました。
隠された世界【59話】感想
金烏は考えすらも邪悪であったにもかかわらず、神羽族の神樹から落ちてきたという理由だけでとても崇拝されていて、無理な願いも聞き入れられているようでした。
明庭は争いごとをあまりした事がなかったので、相手の邪悪な考えも理解できなかったようですね。
明庭が乱暴に扱われているのに、周りの神羽族が金烏を止めないほど絶対的な権力を金烏は持っているようでした。
金烏は明庭に薬を渡していましたが、それも自分の横暴さを詫びてではなく、貴重な青鳥を殺したくないという理由でした。
金烏が他にも何か企んでいそうで気になります。